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最高速に命をかける奴ら!【湾岸ミッドナイト】-みどころとは

更新日:

wangan

湾岸ミッドナイトは週間ヤングマガジンで1990年?2012年の長期に渡り連載されていた車漫画です。

その後アニメ化実写化もされ、今尚熱狂的なファンの多い作品ですが、この漫画はどういった点が魅力なのでしょうか。見ていきましょう。

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あらすじ

舞台は首都高速湾岸線。

尋常ではない速さと、乗り手は事故に見舞われるという曰く付きの伝説をもつ「悪魔のZ」という車が

かつて湾岸線を走っていた。

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主人公・朝倉アキオはある日、解体工場で破棄されようとしていたこの悪魔のZと出会う。

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不思議なオーラを放つこの車に惹かれたアキオはすぐさまこの車を引き取りオーナーとなった。

アキオと共に再び湾岸線を走り出した悪魔のZと、その車に惹かれ集まってくるライバルたちとの関わりで物語が進んでいく。

車バトルというよりは車に情熱を掛ける話

zenkaiwangan

この作品はジャンルとしては車漫画であり、湾岸線でチューニングカー同士が公道レースをするのが話の軸です。

ただ読んでいくとアレ?と感じる方も多いのでは。

なぜかというと、この作品ではバトルのシーンは多いのですが、テクニカルなレースは余り追求していません。

主人公やライバル達は尋常なドライビングテクニックを持っている訳でもなく(明確に描かれていない)、レースの駆け引きなどもテクニカルな描写は殆どありません。

レースはアクセルを踏めるか否か。ドライビングが上手い下手よりも、車や湾岸線を走る事に情熱を掛ける事が大きなテーマとなっています。

 

ドラマ、世界観を楽しめるかがカギ!?

こんな感じの作風なため、単に車が好き、バトルものが好きといっただけでは余り楽しめないかもしれません。

この作品を楽しめるかはドラマ部分を受け入れられるかに掛かってきます。

kitamisan

湾岸ミッドナイトの登場人物達は、何の名誉も見返りもなく、そもそも違法である湾岸線の公道レースに、多大なチューニング費用や人生を掛けて迷いながらも挑んでいます。

速さ、スピードに取り付かれ終始それだけを追求する、なかなか他の漫画には見られないノリの話です。

wanganhaneda

この独特の世界観で生まれるドラマは、始めは取っ付き難い部分もありますが、一度嵌ると癖になる感じです。

 

もちろん車も主役

レース部分はテクニカルには描かれていないものの、車は主役であり、特にチューニングの部分にスポットを当ててかなり専門的に描かれています。

湾岸線で最高速を出すには?をテーマに専門的な目線で車を描いているので、車いじりの好きな方や物作りの好きな方にはたまらない内容かと思います。

主な登場人物

朝倉 アキオ

asakuraakio

本作の主人公。

高校3年生のとある日、悪魔のZ(初代フェアレディZ)と出会い、スピードの世界に没頭する。

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チューニング費用を稼ぐため高校を留年するほど。

ドライブテクニックは明確に明かされていないが、高速走行で旧式のZを自在に操るので、相当のテクニックもある模様。

留年してまで走りに没頭するおかしな部分もあるけれど、基本的には常識的で優秀な万能キャラ。

主人公としてはややキャラが薄い部分も。

時代設定が80?90年代のため、性格や考え方も今の同世代よりも大人びている印象。

 

島 達也

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大学病院の医師で、悪魔のZの元オーナーとは友人。

冷静でクールなキャラだが、個人的にはこの人が一番走りに熱狂的だと思う。

再び走りだした悪魔のZに敵意を持っていたが、次第にZの魅力に飲み込まれていく。

搭乗車種はブラックバード(ポルシェ911)

blackbard

 

朝倉 えりこ

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悪魔のZの元オーナー 朝倉 アキオ(主人公とは同姓同名の別人物)の妹。兄であるアキオは悪魔のZが起こした事故により他界。島同様、再び走りだした悪魔のZに敵意を持っている。

 

湾岸ミッドナイトのここがみどころ!

湾岸ミッドナイトのみどころといえば、全編に渡って描かれるポエム風の描写。

「その車は、まるでくるおしく身をよじるように走るという・・・」

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この様な中二病的な独特な言い回しと、時速300km/hオーバーの世界が何ともいえない湾岸ミッドナイトならでは雰囲気を作り出しています。

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watashihananiwo

上にも書いたとおり、この様な独特の世界観を受け入れられるかがこの作品が面白いか、つまらないかの分かれ目のポイント。
言葉で表しにくいのですが、美学とか生き様をテーマにした作品です。
車が好きな人であればより入り易いかとは思いますが、車好きでなくても好きな人は好きな話だと思います。やや人を選ぶ感じ。

またバトルは激しいですが全体的にスローテンポな話なので1、2話見ただけでは余り魅力を感じないかもしれません。

meigenwangan

じっくりと読んでいくと次第に面白くなる、噛めば噛むほど味かでる様な作品です。

推しキャラ

平本 洸一

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平本は物語中盤で登場するライバルの一人。

湾岸線アタックは引退して家族と平凡な生活をおくっていましたが、「悪魔のZ」の登場で再び走りに目覚め、再度湾岸線に挑みます。

家族の貯金数百万を使い車をチューニングしたり、奥さんに逃げられてまで悪魔のZに挑戦し続けるなど、癖のある湾岸ミッドナイトの登場人物の中でもこの人はかなりの曲者。

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湾岸ミッドナイトのキャラは主人公のアキオは自由奔放なキャラですし、他も医者やモデルなど金持ちの道楽として湾岸を走っているキャラが多いのに対して、この平本は完全に人生を掛けた走り。

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旗から見ると相当なダメ人間かもしれませんが、そこまでしてでも湾岸を走る、湾岸ミッドナイトの狂気とも言える雰囲気をかもし出す印象的なキャラでした。

また完全にスピード狂とならず、終始葛藤しながら湾岸線に挑戦しているのもなんともいえない感じでした。ライバルキャラですがなんとなく応援したくなるキャラです。

メディア展開

湾岸ミッドナイトは漫画だけでなく、アニメ、映画など各メディアに波紋しました。

アニメ

2007年に待望のアニメ化。

人気俳優小栗旬を声優に抜擢し、主題歌にはTRFに起用。

ノリの良いテンポで引き付けられます。

レースシーンは「頭文字D」同様CGを使用し作成されました。

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ストーリーは連載漫画と基本は同じで全26話構成。

実写映画

2009年に「湾岸ミッドナイト THE MOVIE」が全国公開。

原作の前半部を元に一部アレンジされたテンポの良い痛快な内容となっています。

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有名俳優も多く出演し、レースシーンも迫力満点で見所満載。
またこの他にも湾岸ミッドナイトは90年代に何度かVシネマとして製作されています。

こちらも原作同様の内容ですが、Vシネマのため2009年版よりチープな印象は受けます。

レンタルショップなどを探せばまだ残っているかのしれません。

ゲーム

家庭用ゲームとしてはPS2、PS3、PSPで「湾岸ミッドナイト」としてこれまで何度か

リリースされています。

これらは株式会社 元気 が発売していたレースゲーム「首都高バトル」をベースにアレンジされたもの。

この他にもアーケードゲームとしての湾岸ミッドナイトもシリーズ化されリリースされており、

wangangeme

今現在も絶賛稼働中です。

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