デュラララの2期が公開され数日…。デュラララで思い浮かぶアニメといえば「バッカーノ!」じゃないかと思います。
ラノベ好きな僕としては『バッカーノ!』の2期にも期待していきたいところですね!
そんな『バッカーノ!』の2期予想も兼ねてご紹介していきます。
目次
- 1 日本版「スナッチ」
- 1.1 実験的群像劇
- 2 平行する三本の話
- 2.1 物語全編を通してのストーリー
- 2.2 1930年編
- 2.3 1931年編
- 2.4 1932年編
- 3 デュラララ2期とバッカーノ2期
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日本版「スナッチ」
今回紹介するのは『バッカーノ!』です。
大人気作品「デュラララ」と同じ原作者の作品で、小説に出てくる一部キャラクターは、デュラララにも登場します。
いわゆる群像劇であり、数多くのキャラクターが、それぞれまったく別の目的で動き回り、利害の一致や不一致で協力したりあるいは殺し合ったりする物語。
この手法は、ガイ・リッチー監督のイギリス映画「スナッチ」によく似ており、バッカーノ!のOPムービーは、「スナッチ」のオマージュです。
実験的群像劇
とにかく登場人物が多いので、最初の数話、あるいは半分くらいまでは、かなり頭を使って観ることを要求される、ある意味難易度の高い作品です。
しかも、原作小説のそれぞれあまり関わり合いのない三本のエピソードをまとめて突っ込んだうえ
エピソードどころか、10分くらいのシーンをバラバラにして、まるでトランプをシャッフルするかのごとく時系列まで崩して構成されているため、全体像を掴むまでかなり苦労します。
しかしながら後半でそれらのパズルのピースがピタリピタリとはまってくるのが快感で、観終わった後には大きなカタルシスを得ることができます。
最後まで観て、登場人物の性格やポジション、立場や目的などが頭に入った状態で観直すと面白さは倍増するので、二週目が面白い作品と言えます。
最初の数話で挫折しそうになっても、がっばって観てみましょう!
平行する三本の話
ネタバレは避けますが、初見の混乱を避けるために、ストーリーの紹介と三本のお話について。
これだけ整理してみたら、1週目数話の脳みそ酷使はいくらか避けられることを期待して。
物語全編を通してのストーリー
錬金術が行われていた1700年代、とある船に錬金術師達が集って不老不死について語り合っていたとき、悪魔が降臨して、その場に居合わせた錬金術師達に「不老不死の酒」を与えます。
これを飲めば年をとることもなければ、どんな傷を負っても再生するという霊薬で、その作り方は、最初に儀式を執り行った錬金術師、マイザーのみに与えられます。
また、不死者となった者同士では偽名を使うことができなくなり、さらに、右手を他の不死者の頭にかざし「食いたい」と願うと、その者は右手に吸い込まれて死亡し、「食べた」不死者は、「食べられた」不死者の知識を得ることが出来ます。
また、左手を相手の頭にかざして念じると、自らの知識を相手に与えることが出来ます。
キーとなる登場人物
マイザー・アヴァーロ
悪魔を召還した錬金術師で、唯一不死の酒の製法を知る。
セラード・クェーツ
不死の酒の製法を得るためにマイザーを食おうとして誤ってマイザーの弟を食う。その後船に居合わせた錬金術師の半数を食い、逃亡。
1930年編
200年かけて不死の酒の製法を確立したセラードだったが、完成した不死の酒は誤ってマフィアの手に渡ってしまう。
彼は不完全な不死の酒の製作にも成功しており、これを飲んだ場合不老ではないものの傷や病気で死ぬことはなくなる。
キーとなる登場人物
アイザック・ディアン
泥棒カップルの片割れ。
非常にお気楽で、まったく馬鹿馬鹿しいものばかりを盗んで回る、物語を通しての狂言廻し。
「デュラララ」にも登場。
ミリア・ハーヴェント
アイザックの相棒で、こちらもお気楽。
アイザック同様に、いちいちオーバーアクションを取るお人好しのバカップル。
フィーロ・プロシェンツォ
マフィア「マルティージョ・ファミリー」の年若い幹部で、ガンドール兄弟やクレアの幼なじみ。
セラードが作成したホムンクルスのエニスに声をかける。
マイザー・アヴァーロ
悪魔を召還し、不死者となった元錬金術師で、「マルティージョ・ファミリリー」で出納係をしている。
セラード・クェーツ
200年前に不死者の半数を食った錬金術師で、不完全な不死の酒を自らの配下に分け与えている。
マフィアの手に渡った「完成品の」不死の酒奪還に動き、マイザーと対立。
エニス
セラードによって造られたホムンクルスで、当初は感情があまりないものの、フィーロやバカップルと接して感情が芽生える。
不死者だが、セラードの意志次第で、いつでも死亡させられる。
ラック・ガンドール
小規模マフィア「ガンドール・ファミリー」の頭目で、フィーロの幼なじみ。
彼の組織に不死の酒が渡ったため、セラードの暗躍に巻き込まれる。
ダラス・ジェノアード
街のチンピラで、ひょんなことからセラードの不死の酒をそれと知らずに奪い、ガンドールファミリーの事務所に置き忘れる。
セラードによって奪還を強制され、その際、不完全な不死の酒を注射される。
1931年編
アメリカ大陸横断豪華鉄道、フライングプッシーフット号の中で巻き起こる殺戮劇。
チェスワフ・メイエル:200年前、船に乗っていた不死者で、身体は少年。
他の不死者に食われることを恐れており、ニューヨークに行きマイザーを食うために列車に乗る。
ラッド・ルッソ…マフィア「ルッソファミリー」首領の甥。殺人狂で、フライングプッシーフット号の乗客を皆殺しにするため乗車。
ジャグジー・スプロット…不良少年グループのリーダーで、普段は極度の怯え性。ルッソファミリーと抗争関係にあり、ルッソファミリーから逃れるため、仲間と共にニューヨークへ向かう。また、グース一味によって列車に積み込まれた大量の爆薬奪取を狙う。
ニース・ホーリーストーン…ジャグジー一味のメンバーでジャグジーの恋人。爆弾魔。
ヒューイ・ラフォレット…200年前に不死者となった錬金術師。知識欲を満たすための様々な実験が政府の脅威となり、収監されている。
グース・パーキンズ…ヒューイの部下で、ヒューイの釈放のためにトレインジャックを試みるグループのリーダー。議員の妻子を人質にするため手段を選ばない。不死者になるためにヒューイに従う。
シャーネ・ラフォレット…ヒューイの娘で、グース達に同行。ヒューイの知識を与えられ、それを守るため自ら声を消した。ナイフの達人。
アイザック・ディアン…西海岸で金鉱掘りをしていたが、1930年の事件で知り合ったフィーロやミリアに会うために乗車。
ミリア・ハーヴェント…アイザックと共に乗車。バカップルぶりは相変わらず。
クレア・スタンフィールド…フィーロやガンドール兄弟の幼なじみ。車掌としてフライングプッシーフット号に乗車。残虐な手口を用いる殺し屋で、車掌の立場を利用してアメリカ全土で殺人を繰り返していた。歪んだ正義感の持ち主。
1932年編
ダラス・ジェノアード…1930年の事件でマフィアに囚われ、行方不明となっている。
イブ・ジェノアード…行方不明の兄、ダラスの消息を心配している、富豪令嬢。
バルトロ・ルノラータ…東海岸の大規模マフィア「ルノアータファミリー」の首領。
グスターヴォ・バジェッタ…「ルノラータ・ファミリー」の構成員。組織に不始末を侵したダラスの行方を捜し、イブを誘拐する。
はい、これらの巻き込まれる事件もバラバラな登場人物が予備説明無し、時系列無視、シーンごと切り取って全13話シャッフルで登場します。
頭痛くなります。
が、それがいいのです!
デュラララ2期とバッカーノ2期
バッカーノ!と同じ世界で展開される(登場人物がゲスト出演する)デュラララですが、こちらは2期が確定いたしました。
次の機会にはデュラララのレビューも書きたいところなのですが、肝心の『バッカーノ!』の2期がまだです!
ネットではバッカーノの2期を望む声が高く、また、原作のストックも4期から6期くらいまではできちゃうんじゃないかというくらいたまっています。
ネックとなるのは、『バッカーノ!』1期でやった、シーンシャッフルが難しいというところでしょうか。
しかしシーンシャッフルをしなくても、1期で登場したキャラクターもその後の話で再登場していますし、ファンとしてはぜひ2期をやって欲しいところです。
デュラララは4年待ってから2期が決定したわけだし、バッカーノ!は2007年放映。
休眠期間は8年ですが、デュラララ2期が当たれば、「来る」可能性は充分あると言えそうです。
というわけで、皆様。まずはデュラララ2期を盛り上げましょう。
それがバッカーノ!2期に繋がります!