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種類が多くて手が出し辛い…。という方に贈る【Fate】初心者講座・前編

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先月10月14日に劇場版三部作の第一作目を公開となり、今ノリに乗っている大人気コンテンツ「Fate」。

今やアニメにゲームに小説とシリーズも数多く発表され、ファンのみならず知らない人は殆どいないと言っても過言ではないほどの人気作品ですよね。

ですが人気作品にありがちな現象ではあるのですが、シリーズのフィールドが広がっていくと、どうしても新たに作品に触れようとした時に作品の種類が多すぎて逆に手が出し辛いという事があります。折角好きになれるかもしれない作品に出会ったのに、そういった理由でスルーしてしまう事は勿体ないですよね?

そこで今回から『Fate』初心者講座として2回に分けた前後編でお送りしたいと思います。

前編となる今回は作品の概要や、魅力の源泉ともいえるストーリーをゲームに視点を寄せてご紹介します。

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ストーリーや設定を重視した伝奇ファンタジー

出典:Fuwanovel

Fateはこれまで同人サークルとして活動していたTYPE-MOONが商業デビュー作として2004年に発売されたPC向けゲームが第1作目となっています。

同人サークル時代に発表していた『月姫』や『空の境界』などの作品と世界線を同一としたビジュアルノベル作品で、そのストーリーは大まかに言うと、

「万物の願いが叶う『聖杯』をめぐって7人のマスターと、マスターに付き従う7人のサーヴァントが最後の一組になるまで殺し合う『聖杯戦争』に巻き込まれた主人公の少年・衛宮 士郎(えみや しろう)と、彼と縁のあるヒロイン達の物語」

になります。

TYPE-MOON作品の特徴である究極の中二とも言われる神話やファンタジーを基軸に置いた世界観や設定は本作も大いに盛り込まれていて、専門用語や戯曲的ともいえる台詞回しはその筋の作品が好きな人ならばハマり込むこと間違いなく、メインの登場人物となるマスターとサーヴァント達は誰もが高い魅力と個性を持っていてキャラクター作品としての側面から見ても高い完成度です。

また、そうした練り込まれた設定やキャラクター達を背骨として描かれるストーリーは、ルートが順を追って開かれていくというゲームシステムも相まって非常に奥深いものとなっています。

本作のキャラクター達も十分魅力の一翼と言えますが、やはり最大の魅力はストーリーと言えますね♪

3つのメインルートで描かれる重厚なストーリー

前項でルートが順を追って開かれていくとご紹介しましたが、本作のメインとなるルートは3人のヒロイン達に合わせた3つになります。

一つ一つのルートの完成度はもちろん高いのですが、専門用語や緻密な設定によって構築されている世界観を持つ作品なだけに、本作をしっかりと理解しようと思ったら3つのルート全てをガッツリとやり込む必要があるでしょう。

セイバールート『Fate』

一番最初のルートは2006年にTVアニメ化もされている士朗のサーヴァントであるセイバーをヒロインとした『Fate』です。

このルートでは最初のルートなだけあって、主人公・士朗の生い立ちや各陣営の勢力、聖杯とは何なのかといった本作の基本的な部分が描かれています。

戦うヒロインとそれを支え共に歩こうとする主人公の物語とも言えて、絶対的な力を持った強敵に立ち向かい撃破するという展開は、王道の少年漫画のようでもありますね。

遠坂凛ルート『Unlimited Blade Works』

出典:chulip.org

『Fate』を攻略した後に現れる第二のルートは、士朗と同じマスターの一人である遠坂凛のルート『Unlimited Blade Works』になります。2010年にアニメ映画化、2014年と2015年にTVアニメ化された事で知っている人も多い筈。

このルートはヒロインである凛との物語なのですが、同時に凛のサーヴァントであるアーチャー、そして士朗のルートであるとも言えます。

ここでは『Fate』では描かれなかったアーチャーの正体、士朗の能力や思想の根源などが描かれていて、『Fate』が主人公とヒロインの二人三脚の王道展開だとするのならば、こちらは主人公の成長というもう一つの王道となっています。

ちなみに…

個人的には全ルート中最も熱い展開を見せてくれるのが本ルートになります。中でも2015年に放送されたTVアニメ版の後半部分であるアーチャーVS士朗の完成度は群を抜いて高く必見ですよ!

間桐桜ルート『Heaven's Feel』

出典:festy

『Unlimited Blade Works』を超えて最後に現れるルートは士朗の後輩であり凛の妹である間桐桜のルートで、現在劇場版三部作の一作目が公開されている『Heaven's Feel』になります。

このルートは最後のルートに相応しくこれまでは深く追求されてこなかった聖杯について描かれるのですが、これまでのルートが形を変えた王道のストーリー展開なのに対して本ルートはかなり暗く重苦しい展開となっていて、キャラクターの退場率は全ルート断トツの1位です。

また、聖杯に焦点を置いたという事は自動的にマスターの一人であるイリヤスフィールにも焦点が当たる事になり、イリヤルートとしての側面も持っています。

ちなみに…

10月14日に公開された映画版第1作ですが、気になる第2作は来年2018年公開となるようです。具体的な日にちが公開されていないという事はそれなりに時間があると予想されますのでゲーム版をガッツリ最後までやり込むも良いですし、TVアニメ版2作(Fate、Unlimited Blade Works)+劇場版第1作と見て追いつくのも良いですね。

最後に

ルートで別れているとはいえアニメ化の回数も複数回となっている本作ですが、やはりまず最初に触れて欲しいのはゲーム版と言えます。

ゲーム版は現在PC版とは別にコンシューマー版として『Fate/stay night [Réalta Nua]』のタイトルでPS2PS VITA スマホアプリと展開されていますので、まだ作品に触れた事のない方はこちらをおすすめします。

また本作のメインは今回ご紹介した部分になるのですが、本作は派生作品も数多く展開されており、それらはまた別の面白さに満ちています。そこで、次回は後編として派生作品に焦点を当てていきたいと思いますので、是非ともそちらもご覧ください。

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