2017年7月13日にいよいよ発売されたファイナルファンタジー12 THE ZODIAC AGE。
オリジナル版のファイナルファンタジー12の発売は2006年。約10年の時を経て、HDリマスター版として発売が決定されました。
今回は、そんなFF12TZAについて、オリジナル版との変更点やあらすじ、最新トレーラーなどを紹介。FF12をプレイしたことがない人も、あのころ飛空艇でイヴァリースを飛び回っていた人も、誰もが楽しめる作品になっています!
FINAL FANTASY THE ZODIAC AGEとは
- 発売日:2017年7月13日(木)
- メーカー:スクエア・エニックス
- 希望小売価格:6,800円+税
- ジャンル:RPG
- プレイ人数:1人
- 対応機種:プレイステーション4
発売当時、プレイステーション2でありながら美しすぎるグラフィック、自由度の高いストーリーと戦略性のあるバトルが評価され、数々の章を受賞した人気作品だったFF12。
その翌年には、キャラクター育成にジョブシステムを加え、バトルデザインも再構築された「ファイナルファンタジー12 インターナショナル ZODIAC JOB SYSTEM」が発売されました。
そのインターナショナル版をベースとして、さらにグラフィックやサウンド技術の向上、ゲームシステムの改良などを加え、プレイステーション4で新たに生まれ変わったのが今作の「ファイナルファンタジー12 THE ZODIAC AGE」
オリジナル版でも映像やサウンドはクオリティが高く、臨場感のあるバトルシステムがとても新鮮でした。それがさらに進化した作品ということで、当時のファンはもちろん、未プレイヤーからも期待値の高かった今作です。
どのシーンもさらに美しい映像へと生まれ変わっていますが、個人的に一番好きなのはやはりオープニング!
オーケストラバージョンの壮大なFFメインテーマと、美しい空や飛び交う飛空艇、眼下に見える王都といった迫力は鳥肌ものです。
今作のあらすじ
それはイヴァリースと呼ばれる世界の物語。
強大な軍事国家アルケイディア帝国の侵略で
ダルマスカ王国が滅亡した戦争から、2年ー。戦禍に家族を奪われた少年”ヴァン”は、
帝国に占領された街でたくましく生きながらも
空賊となって大空を駆ける自由に憧れていた。王家で唯一生き残った王女”アーシェ”は、
ひそかに解放軍を率いて祖国の再興をめざし、
帝国への復讐こそが義務だと誓っていた。戦乱の時代に出会った彼らの願いと希望が、
人々の運命を結び、そして国々の命運をも変えていく
世界は、ファイナルファンタジータクティクスなどでおなじみのイヴァリースが舞台。
剣と魔法が当たり前のように存在し、草原や砂漠、雪山や森といった広大なフィールドを冒険していく、ファンタジーに溢れる作品です。
最近のFFは近未来的なものも多く、こうしたファンタジー色が薄いものもあるので、どこか懐かしい感じもしますよね。
主人公であるヴァンは戦争孤児で、王都ラバナスタのダウンタウンに住む少年。彼が、王家の生き残りである王女アーシェと出会うところから物語が始まります。
ヴァンを近くで見守り続けてきた少女、パンネロや、「この物語の主人公」を自称する空賊バルフレアとその相棒、フラン。死んだと思われていた将軍バッシュなど個性豊かなパーティキャラクターが登場。
ファンタジーな世界観ですがストーリーは一貫してシリアス。軍事や政治色が強く、複雑ですが深いストーリーも魅力です。
オリジナル版、インターナショナル版からの変更点
オリジナル版からの大きな変更点としては、ジョブシステムが追加されたこと。インターナショナル版からの変更点は、1人のキャラクターが2つのジョブに就けるようになったことが挙げられます。
オリジナル版にはそもそも”ジョブ”という概念がなく、全員が同じライセンスボードを持ち、誰がどんな武器でも装備できる、どんな魔法でも取得できるというシステムでした。
これはMMORPGの感覚に近く、プレイヤーがキャラクターに役割を持たせ、敵からのヘイトを管理したり、攻撃役が攻撃を行い、回復役は回復を行う…というもの。しかし、そのシステムに馴染みがなかったプレイヤーも多く、上手く役割分担ができないとキャラクターごとの個性が失われてしまい、バトルの楽しさが半減してしまうのが難点だったように思います。
私も発売当時はMMORPGに触れたことがなかったためこのシステムにとても苦戦し、結局はレベルを上げて全員で殴ってボスをゴリ押しで倒す…なんてこともザラにありました…。
しかし、インターナショナル版では新たにジョブ制度を採用。ジョブごとにライセンスボードを選ぶことでキャラクターごとの役割が決めやすくなり、より遊びやすさが増しました。
そしてリマスター版では、1つしか選べなかったジョブを2つ選択することができるように改善。
白魔道士の脆さをナイトで補ったり、赤魔道士+黒魔道士で魔法特化のジョブにしたり、ナイト+弓使いで近距離攻撃も遠距離攻撃もできるアタッカーを育成したり……ジョブの組み合わせは多く、プレイヤーの個性が光ります。
必殺技であるミストナックやライセンスの習得システム、ガンビットなどは、細かな改良は加えられていますがが概ね変わりはないようです。
特にガンビットは、バトルの戦況を良くも悪くもできるかなり奥深いシステム。念入りに順番や組み合わせを考えるのが楽しいんですよね。
実は超貴重!公式トレーラー「120秒でわかるFF12 TAZ」
発売前から公開されていたこのトレーラー。FF12のキャラクターたちが、世界観を120秒で紹介してくれる入門的な動画となっています。
実はこのトレーラー、FF12の歴史を知っている人にとってはなかなか貴重な動画。
FF12の主人公・ヴァン役の声優を務めている武田航平さんがヴァンの声を当てているのは、FF12本作でのみ。その後のディシディアシリーズでは、事務所サイドの都合などでヴァンの声優が小野賢章さんに変更になってしまったんです。
オリジナル版の発売当時は、声優経験も少なかったことからその演技が批判されることも多かった武田さん。ディシディアシリーズでは成長した演技を聞くことが出来る!と思った矢先の声優交代で、武田さん本人も「もう一度ヴァンを演じたかった」と語っていました。
FF12ファンとしては、「もうオリジナルヴァンの新しいボイスを聞くことはできないのか…」と思っていましたが、この新規トレーラーでヴァンの声を当てているのはなんと武田航平さんご本人!
10年前よりもずっと成長した演技を新規のボイスで聞くことができて、ファンは本当に嬉しかったのではないでしょうか。
もちろん、アーシェやバルフレア、フラン、バッシュなどおなじみのキャラクターたちも登場。FF12プレイ済みの人には懐かしく、未プレイの人には世界観を予習できる、とても素敵な動画となっています。