皆さん自分の好きな作品というものは多くあると思いますが、その中でも特に入れ込んでいる作品というのは出来るだけ多くの人に魅力を伝えて人気を少しでも上げていきたいというのは避けられないファン心理とも言えますね。
私にとってもそうした思い入れのある作品というのは多くあり、中でもバンダイナムコが送るハイスピードハンティングアクション「GOD EATER」はゲーム性もさることながらそのストーリーに魅力を感じて入れ込んでいる作品となっています。
先日ナンバリング最新作である『GOD EATER3』が発表されて機運が高まっている今こそシリーズの魅力をより世間に浸透させるべく、今回はGOD EATERシリーズ最大の魅力であるストーリーに焦点を当ててご紹介していきたいと思います。
最新作の3に続くストーリーとして最終的には『GOD EATER 2 RAGE BURST』までご紹介していく予定ですが、普通に紹介していくとどうしても間延びしてしまう為初回を無印とBURSTまでとして前後編でお送りします。
フェンリル極東支部の仲間達との出会い
2050年ごろに突如として現れた、後にアラガミと呼ばれる事となる異生命体によって人類は絶滅の危機に瀕していました。
2071年。
物語は主人公がフェンリル極東支部初の新型神機適合者として・第一部隊へと配属される所から始まります。
配属された第一部隊には
- 気さくで兄貴分的な印象を持つ部隊長・雨宮リンドウ
- 冷静で頼れるお姉さんでありリンドウの恋人でもある橘サクヤ
- 主人公の同期であり家族思いのムードメーカー・藤木コウタ
- そしてゴッドイーターの中でも一段と身体能力が高い事で知られるクールな先輩・ソーマ
リンドウの何処か不穏な空気を感じつつも新人として順調にミッションをこなしていく中で部隊メンバーと交流を深めていく主人公。何度目かのミッション後に自分と同じ新型神機適合者でありロシア支部から転属となったアリサ・アミエーラも部隊に加入し、第一部隊はますますの充実していく。
精神科医の定期的なメンタルケアが必要であり、態度も何処か高飛車な印象を持つアリサではあったが、指導係のリンドウや第一部隊の仲間達、そして同じ新型神機使いの主人公と交流する事によって少しずつ態度が軟化してく。
しかしそんな折に同じエリアに同時にミッションが入るというあり得ない状況が発生し、新型アラガミとの遭遇、そして戦闘中のアリサの錯乱によってリンドウは一人戦場に取り残されてしまう。
リンドウの離脱。アラガミの少女シオ。
リンドウの生存は絶望的と言われている中で必死に捜索が進む中、同じく錯乱した事によって精神に多大な負荷が掛かったアリサもまた床に伏せている状態であったが、新型神機使い同士で起こる感応現象によってアリサの過去や錯乱した時の胸中を垣間見る主人公はサクヤと共に彼女の話を聞き、アリサは無事に戦線復帰を果たした。
リンドウの捜索が打ち切られる頃、主人公はいなくなったリンドウの代わりに第一部隊長へと昇進する。極東支部の背後で蠢く陰謀の影を感じながらもミッションをこなす日々を超えて、ある日のミッション中に戦闘区域で保護をした少女を支部に連れて帰ると、技術顧問のペイラー・サカキによって意外な事実が明かされる。
「彼女はアラガミだよ」
自らをシオと名乗る少女はアラガミでありながらまるで人間の子供と同じように様々なものに興味を持ち、ペイラーの保護の元第一部隊のメンバーと親交を深めていく。
中でも生まれながらにしてアラガミ因子を持つソーマを特に気にいったシオは時にすれ違いもありながらも彼とより深い絆を築いていく。
そんな折、リンドウの腕輪の信号を受信した事によってリンドウが居なくなった因縁のアラガミ・ディアウス・ピターと対峙しそれを討伐する第一部隊。アラガミの中からリンドウの腕輪を回収したサクヤはその腕輪を使用してかつてリンドウが調べていたある計画に辿りつく。
人類救済のアーク計画。そして終末捕食…。
リンドウが調べサクヤが辿りついた真実とはこれまで極東支部が進めてきたエイジス計画の裏で動いていたアーク計画だった。
アーク計画とは選ばれた人類を秘密裏に星から脱出させ、その後人類を滅ぼしうる終末捕食を強制的に発動させた後に再編された世界に舞い戻るという種の保存のみを目的とされたものだった。
そしてそのアーク計画の要となる終末捕食を発動させるキーとなるのが特異点と呼ばれる特殊なアラガミのコアで、その特異点こそシオに他ならなかった。
家族の為に部隊を去るコウタ。計画を知ってしまった為に追われる身となったサクヤとアリサ。そして奪われるシオ。
散り散りとなってしまった第一部隊だが、母と妹から諭され安全な居場所をほしがるのではなく自分自身が安全な居場所を作るために動くことを決意したコウタの復帰によりソーマとコウタそして主人公の3人はシオ奪還の為にアーク計画が進行するエイジス島へと乗り込む。
途中サクヤとアリサとも合流を果たし、黒幕であるヨハネスに対峙する第一部隊。終末捕食を防ぐためアラガミと同化したヨハネスを討伐するも既に終末捕食は発動してしまっていた。
終末捕食の発動によって触手を地球全土へと伸ばしてく巨大アラガミ・ノヴァ。ノヴァの浸食が進む中もはや絶望的と思われる状況を救ったのは、ノヴァに取り込まれた筈のシオだった。
シオは地球の捕食を止める為に強制的にノヴァを引き剥がし、遠く離れた月へと向かう事を主人公達に告げる。その為にはシオの抜け殻に止めを刺さなければいけないのだが、その役目をシオは最も心を通わせたソーマに託し、ソーマもそれを涙声ながらも受諾する。
ソーマの介錯によって地球から離れていくシオ。最後に彼女は第一部隊のメンバーへ感謝の言葉を残し月へと旅立っていった。
無印のストーリーとアニメ版
終末捕食が去り地球の危機が回避された所で無印のストーリーは終わりを迎えます。
最後に月へと到達したノヴァが月で終末捕食を行った事によって月は緑溢れる星へと変貌し、シオの抜け殻を介錯したソーマの神機はまるでシオと同じように真っ白な色へと変化していました。
無印においては実は主人公はそれほど影が濃いわけではなく、ヒロインとヒーローという意味合いでは無印はソーマとシオの物語といっても過言ではないかもしれません。
また全てを描いているわけではないのですが、2015年に放送されたTVアニメ版は無印のディアウス・ピター討伐までのストーリーを題材としています。
ゲーム版とは展開も違いますが、GOD EATERという世界に触れる切っ掛けとしては十分過ぎるクオリティと言えますので、アニメ版から入るというのも良いかもしれませんね。