年末になるとその年の一年に起きた出来事を振り返る機会というのはいつにもまして多いと思います。今年一年様々なゲームや漫画が発売されて話題となりましたね。
ところで人は物事を思い出す時には大きく分けて二つの流れがあると考えられます。1つは単一的に思い出す事。そしてもう1つは連想から思い出す事です。
12月も年末となってますます寒さも厳しくなってくると私の場合いつも思い出すゲームというモノがあって、雪が降ったり吹雪いている映像を見るとつい連想してしまいます。
そんな事で今回ご紹介するゲームは天候は吹雪、場所はペンション、起こるは殺人事件な往年の名作タイトル「かまいたちの夜」になります。
もちろん最初期の作品のみではなくシリーズを通しての紹介に加えて5pb.がリメイクして話題となった最新作まで一気にご紹介していきたいと思います。
懐古も新規もどちらもご覧あれ!
はじまりはSFC
「こんや、12じ、だれかがしぬ」
この台詞、本作を知っている人ならまず最初に思い出すであろう本作の代名詞とも言える台詞ですね。
本シリーズの始まりは1994年。まだ当時の家庭用ゲームハードはスーパーファミコンが一般的だった時代の作品となっています。この頃にゲームをしていた年代という事は、リアルタイムで初代をプレイしていた人は最低でもアラサーですねw
発売元となっているチュンソフトが手掛けた『弟切草』に次ぐサウンドノベルシリーズの第二弾という事で弟切草がホラータッチに対して本作はミステリーを前面に出しています。本格推理小説家である我孫子武丸氏がシナリオを担当しているというのも当時話題になりました。
それ以降PSやGBAなど様々な形でリメイクされており、ある意味でサウンドノベルというジャンルは本作で完成したいっても過言ではないのではないでしょうか。
個人的最恐! 「かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄」
シリーズが幾つかある中で、個人的に最も恐怖の印象が強かったのはやはりシリーズ第二作「かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄」です。
前作の正統続編として、前作の出来事は本作の劇中劇として語られています。
シナリオは引き続き我孫子武丸氏が担当…となっていますが、実際のところは殆ど噛んでおらず、メイン所のシナリオ担当は新たに加わったホラー・SF・推理と多彩な側面を持つ作家の田中啓文氏とSF作家の牧野修氏の二名となっています。
全体の雰囲気として本編である『わらべ唄篇』は前作同様密室ミステリーに当たるのですが、それ以外のシナリオがどれも破壊力抜群。特に『底蟲村篇』と『陰陽篇』はグロやホラーが苦手な人は回避必死のシナリオと言えます。
また、全てのシナリオをクリアした後に変化する金の栞をプレイすると一定確率で発生するバグは一時期ネットでも話題になっていて、都市伝説や怖い話が好きな人は一度は目にした事もあるのではないでしょうか。
OPもミステリーというよりホラー的な雰囲気が強いのが上記の動画を見て頂くと分かりやすいと思います。
ちなみに…
名作を大胆リメイク! 「かまいたちの夜 輪廻彩声」
2017年2月に発売された「かまいたちの夜 輪廻彩声」はある意味で話題作でもあり問題作とも言える作品です。
実は本作の発売元はこれまで伝統的に発売してきたチュンソフトではなく科学アドベンチャーシリーズでお馴染みの5pb.が発売元となっていて、追加シナリオに『ひぐらしのなく頃に』で馴染みのある竜騎士07氏を迎え、これまで伝統的に登場人物が揃ってシルエットだけだったのに対して昨今のライトノベル層に合わせたキャラクターによる表現にフルボイス化と初代「かまいたちの夜」をかなり大胆にリメイク。
上記の動画の通りにOPからして雰囲気がガラリと変わって、もはや一見しただけではかまいたちの夜とは思えない仕上がりなのですが、これがファンの間で大きく意見が別れ、一時期炎上とまで言われるほどの状況になっていました。
もちろん基本的なシナリオは初代と変わる事は無いのですが、やはりこうした大胆なリメイクというのは良くも悪くもファンを刺激してしまうようです。
とはいったものの…
さいごに
今の日本の中年層から若年層に掛けてゲームや漫画に一度も触れた事がないという人はとても少ないと思います。若い頃に熱中した作品というモノは印象強いモノであり、その分記憶にも残る為ゲームから離れてもふとした事で思い出してしまう、という事は良くあると思います。
今回は冬→寒い→雪→スキー→ペンション→かまいたちの夜、といった感じの連想で思い出しましたが、皆さんもある時期や場面になるとつい連想してしまうゲームはありませんか?