拡張科学アドベンチャー。
世界を救うのはヒーローじゃないオタクだ。
を名言に2012年6月に発売したゲーム。
大ヒットした科学アドベンチャーゲームシリーズ『CHAOS;HEAD』、『STEINS;GATE』に続く、第三弾となるのがこのロボティクス・ノーツだ。
予想もしない様な展開となるストーリーが特徴的なこのシリーズですが、ロボティクス・ノーツも一筋縄には終わらない面白い話の作品でした。
目次
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『ロボティクス・ノーツ』のご紹介
話の舞台は2019年の種子島。前作シュタインズ・ゲートの結末と同じ世界の話となり、その9年後という設定。
主人公の八汐 海翔は種子島に住む高校三年生で、自作ロボットを作り上げるロボ部に所属しており、海翔とロボ部員の活動を中心に話が進む。
ある日、海翔は「君島レポート」という謎の記録データを発見。
君島レポートをもとに、世界で吹き荒れている「太陽風」、過去におきた「あねもね号集団失神事件」など不可解な謎が解明していき、話は予想外の方向に進んでいく。
パッケージやOPは、ロボットヒーローものを彷彿させますがこれはかなりのフェイク。
ロボットを題材としたSFサスペンスというべきでしょうか。
コメディタッチの青春群像劇と、サスペンスドラマがいい具合で混じっていて面白いです。
ゲームの特徴
ゲームはPS3、Xbox360、PSVitaで発売。
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内容は同じですがPSVita版は一部デザインなどが改良されています。
スマホをモーチフにした「ポケコン」を利用して会話などをする独自システムがありますが、それ以外は特に操作やシステムに癖はありません。
話のテンポも良く絵も万人受けしそうなタッチなので普段アドベンチャーゲームをしない方でも入り易い作りに感じました。
普通に漫画やアニメを見る感覚で楽しめます。
※一点、分岐エンディングとなっておりフラグを立てるのが分かり難く、ここは上級者向けの印象。
正式なエンディングに到達するには少し攻略サイトを調べたりしないと難しいかも。(私もやむなく調べました)
PS3『ロボティクスノーツ』実況動画
アニメ版『ロボティクスノーツ』
アニメ版も製作されています。
話自体は同じですが、アニメ版はかなり細かい話がカットされていますので、十分楽しみたい方はゲームをやってから見直した方が面白いかもしれません。
戦闘シーンなどはアニメの方が分かり易く盛り上がるかも。
登場キャラクター
八汐 海翔(やしお かいと)
この話の主人公。高校3年生の重度な格闘ゲームオタクで「キルバラ」という格闘ゲームにはまり極めている。ロボ部には形だけ所属。
過去に「あねもね号事件」に巻き込まれ、特殊な後遺症を持つ。
ある日、君島レポートという謎のデータを発見した事でとある陰謀に巻き込まれていく。
基本的にやる気がなく覚めていて、冒頭では見ていてかなり嫌気のさすキャラ。
ただ芯がぶれず、大人でしっかりした部分もあるため、最終的にはけっこう好印象なキャラ。
主人公としては少し個性が弱い気もするけれど、その分真剣になった時がおもしろい。
瀬乃宮 あき穂(せのみや あきほ)
この話のヒロイン。高校三年生で海翔とは幼馴染。
女の子ながらロボットに情熱を掲げており、ロボ部の部長として廃部になりかけているロボ部の再建に奮闘する。
彼女も過去に「あねもね号事件」に巻き込まれ、特殊な後遺症を持つ。
キャラクターは、元気いっぱいで天真爛漫な熱血キャラ。
最近の漫画やアニメではなかなかここまで明るく自然なヒロインは見られないので、ある意味貴重な存在なのかと。
見ていて清清しく、応援したくなるキャラ。後半は話が話だけに存在が光ります。
日高 昴(ひだか すばる)
ある一件でロボ部に加入した男。高校2年生。
知的でクールを気取っているが、内心はかなり違っていてボロが出るのが見ていて面白い。
この作品では、ある意味一番の癒しキャラ!?
神代 フラウ(コウジロ フラウ)
若いながら「キルバラ」の製作者でもある天才プログラマーで、謎の多いキャラ。
ある一件で種子島に越してきて、その後ロボ部に加入する。高校2年生。
根暗で腐女子というかなり癖のあるキャラで、会話にネットスラングを多様する。
自虐ネタの様な話が多く、彼女と他の部員の会話は本編ストーリーとはまた違った楽しみの一つ。
大徳 淳和(だいとく じゅんな)
柔道をたしなむ女の子で、彼女も途中からロボ部に加入。高校3年生。
かなり気弱で、見ていて少し嫌気する場面もあるけれど、次第に魅力が出てくるキャラ。
個別エピソードもいい話でした。
瀬乃宮 みさ希(せのみや みさき)
あき穂の姉で、先端技術を扱う東京のエグゾスケルトン社の技術者兼広報担当。
世間的には美しくクールで知的な女性だが、実際はかなり男勝り。
ただ、エグゾスケルトン社に勤めてから内心の雰囲気も変わってしまった。
個人的推しキャラ『瀬乃宮あき穂』
彼女は上でも書いたとおり、これでもかと言うくらい元気いっぱいで明るいキャラ。
ロボットマニアという少し変なところもあるものの、まるでジブリアニメに出てくる様な自然体なキャラで、他の登場人物やストーリーに癖がある分、かなり魅力的に見えました。
彼女がこういうキャラであったからこそ、青春熱血ドラマ+空想アドベンチャー風の独特の世界観ができていると思います。
海翔のキャラが活きたのも彼女のおかげかも(笑)
なんにせよ彼女の様なキャラが曲者揃いの科学アドベンチャーゲームシリーズに出てきたのが驚きでもあります。
今後はこういった路線のキャラも取り入れていくのでしょうか。個人的には期待しています。
『ロボティクスノーツ』おすすめの名シーン
※一部ネタバレ含みます。
個人的におすすめのシーンは、東京での大事件後、舞台が種子島に戻るシーン。
大惨事になり、この飛躍した話をどうまとめるかと思っていたら、切り札に使うのはなんとアレ。
予想を斜め上にいった展開に胸が熱くなりました。
このロボティクス・ノーツという話は、これまでのロボット漫画、アニメを上手く皮肉っていて、ロボットという存在を本当に面白く興味深く描いた話です。
まさにそれを表すの様なシーンがこれでした。
続編『CHAOS;CHILD』
科学アドベンチャーゲームシリーズの4作目となる次回作「CHAOS;CHILD」では設定は2015年になるため、ロボティクスノーツと直接話は関係なさそうです。
ただ 科学アドベンチャーゲームシリーズは、これまで同じ世界設定できており、時系列としてはロボティクスノーツが一番新しい時代設定となるので、今後このシリーズでロボティクスノーツの結末後の世界が描かれるタイトルが発売される可能性はありそうです。(登場キャラなどは変わりそうですが)
気になるシーンが多くあって待ち遠しいですね。
発売日は12月18日に変更されています。
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既に予約開始しており、19%OFFだそうです。