大ヒットシリーズである科学アドベンチャーシリーズの第2作にして、アニメ・コミック・小説・映画・舞台・パチスロと未だ人気の衰えない「STEINS;GATE」。
アニメも未だ観ていない人は是非とも観て欲しいと肩を掴んで力説したくなるほどの名作である本作は、2009年10月に発売されたXbox 360版を皮切りに、WIN・PSP・PS3・PS VITAと複数プラットフォーム発売に加え、スピンオフ作品が3作、続編が1作、アニメも全24話のTV放送に完全オリジナルシナリオの劇場映画と、各種グッズも入れたらここ最近のコンテンツとして確実に上位に入ってくるほどです。
そこで今回はそんな名作「STEINS;GATE」を僭越ながらご紹介したいと思いますが、ゲームもアニメもどちらも優れている作品なだけに、本作はゲーム版とアニメ版を分けてご紹介するという事で、今回はゲーム編になります。
さあ、運命石の扉(シュタインズ・ゲート)の選択に従い、いざシュタゲの世界へ!!
厨二とSFを混ぜ合わせてサスペンスで飾り付け
科学アドベンチャーシリーズの前作にあたるCHAOS;HEADも厨二的要素を多分に含んでいる作品でしたが、いかんせん飛び散る鮮血や得体のしれない恐怖が渦巻いているホラー的要素の方が強い為、厨二的要素はなりを潜める形となってしまいました。
しかし、本作は厨二とSFとサスペンスのバランスがまさに絶妙! そこへ加えて主人公・鳳凰院凶真こと岡部 倫太郎やメインヒロイン・助手こと牧瀬 紅莉栖(まきせ くりす)らを筆頭とした魅力的なキャラクター達が時にボケ、時にシリアスにテンポよく掛けあって紡ぎだす世界観は一度プレイしたらのめり込む事間違いなし!
アニメ版の完成度も非常に高いものですが、真の意味で本作にのめり込みたい人はゲーム版一択です!
ちなみに…
ゲームスピンオフは3作品
作品の人気が上がれば、それに伴いサブコンテンツも増えていきます。
現在発売されている科学アドベンチャーシリーズの全作品の中でもスピンオフ作品が3作品もあるのは本作だけで、それだけでも人気の高さが伺えますね。
比翼恋理のだーりん(ひよくれんりのだーりん)
2011年6月にXbox 360用として発売されて、現在は各プラットフォームでも発売されている科学アドベンチャーシリーズ恒例とも言うべきファンディスク「STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん」。
前作CHAOS;HEADにおける『CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!』にあたる作品になります。
作品の世界観でもシリアスな面が好きな人はちょっと遠慮した方が良いと思う程度には本編と空気が違いますが、逆にキャラクター達のカップリングやラブコメが好きな人はやらずに通り抜けたらモグリと言わざるを得ない作品w
よくも悪くも人を選びますが、私はシリアスもラブコメもどちらもいけるので問題ありませんw
Xbox 360版OP
PSP PS3版OP
変移空間のオクテット(へんいくうかんのオクテット)
「STEINS;GATE 変移空間のオクテット」はちょっとというか、かなり異色の作品。
本作のコンセプトは「もしPC-88でシュタゲを再現したらどうなるか?」となっていて、本作の為に制作したオリジナルシナリオを8ビットパソコン時代のアドベンチャーゲーム風に再構成した作品になります。
若者にしてみればさっぱり意味のわからない使用ではありますが、昔からPCでゲームをしていた方からしてみれば馬鹿らしくも素敵な一作。
ちなみに、8ビットPC風を徹底追求した結果、新たに描き起こしたグラフィックはデジタル8色のライン&ペイント方式で描画してあり、BGMはFM音源+PSG音源をエミュレート出力。ゲームを進めるのもアドベンチャーゲーム黎明期にはスタンダードだったという英単語コマンド入力型を採用しています。
文字にすると何が何だか分からないと思いますが、動画を観るととても分かりやすいですね。別ベクトルに凄い作品です…(汗)
線形拘束のフェノグラム(センケイコウソクのフェノグラム)
上記の『変移空間のオクテット』がかなり変態的な仕上がりをしている中、こちらの「STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム」は正統派のスピンオフ作品です。
2013年にXbox 360とPS3で同時発売となった本作の内容は、ラボメンメンバーを中心とした主たる登場人物達のショートシナリオ全10種で構成されたオムニバス形式のアドベンチャーになります。
まさに正統派のサイドストーリー集とも言える作品で、プレイする事でシュタゲという一つの世界をより深く理解する事が出来ます。
ファンならプレイして損は無い一作ですよ♪
紅莉栖を助けられなかったもう一つの物語
本編でのトゥルーエンドでは誰も欠ける事無くハッピーエンドを迎えるのですが、作中のとある分岐で主人公である岡部 倫太郎が諦めてしまったら…?
そんな世界観で送る本作の正統続編として「STEINS;GATE 0(シュタインズ・ゲート ゼロ)」という作品が2015年にPS3、PS4、PS VITAの3機種同時で発売されました。
この作品ではこれまでに発表されていた外伝のドラマCDや小説版をベースに再構成されたストーリーで、正統続編の名に恥じぬ本編と遜色ない読み応えとなっています。
ただ、本編をしっかりとクリアしていない状況では面白さが半分以下となってしまう為、プレイする際には先に無印をクリアするか、もしくはアニメ版の完成度が非常に高いのでそちらをしっかりと見てからプレイする事をおすすめします。
完璧に報われることは決して無い物語ですがそれでも想いを託そうとする岡部に、私はラストで思わず泣きそうになってしまいました。
ちなみに…
まとめ
如何でしたでしょうか?
ゲーム版だけでもこれだけのボリュームのある「STEINS;GATE」。キャラクター、シナリオ、BGM、演出、どれを取っても名作の名に恥じない作品であると断言できますが、きっとこれに異を唱える人は少ないと感じます。
もちろん人の好みは千差万別ですので中には苦手だという人もいるかと思います。実際、私の友人の中にも苦手だという人がいますが、友人の場合は絵が苦手だそうで、ゲーム版とは異なる絵柄のアニメ版を勧めておきました。
仮に何らかの理由でゲーム、アニメが苦手だったとしても、本作には他にも漫画、ドラマCD、小説と、その物語に触れる手段は数多くあります。
どれか一つでも手に触れて興味が沸いたのなら、是非とも原点であるゲーム版をプレイしてい見て下さい。決して損はさせませんよ♪