ソーシャルゲームなどでは各種アニメや漫画のコラボ企画というのはもはや当たり前と言っていいもので、これはコラボ元作品のファンをコラボ先に、またコラボ先のファンにコラボ元作品を売り込むという双方に旨味のあるやり方だと感じます。
こういった理由だけでは無いのかもしれませんが、世の中には様々なコラボレーションというものが存在していて、今も何処かの作品と作品がコラボレーションをしているのかもしれません。
今回ご紹介する作品もそんなコラボ作品の一つで、ゲーマーでなくても誰もが聞いた事のある老舗ゲームメーカーであるセガが送る3Dロボット対戦アクションの金字塔「電脳戦機バーチャロン」と、ラノベ発にしてアニメ・漫画と多大な人気を誇る「とある魔術の禁書目録」の二つがまさかのコラボ。
その名も「とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)」。
企画を初めて聞いた方はどちらのファンにしても意表を突かれたと思いますが、この度そんな誰得な異色コラボ作品である本作の体験版が公開されました。
私自身どちらの作品もよく知っているので、今回は体験版をプレイした感想から本作品の概要に至るまでご紹介していきたいと思います。
どちらのファンもちょっとだけ注目ですよw
体験版の前に…。そもそもどうしてこんな事になったの?
どちらのファンからも寝耳に水だったと思われる今回のコラボ。
企画自体は以前からあったようなのですが、表立って報じられたのが2016年初頭でバーチャロン側、つまりはセガ側からとある側へコラボの打診がされており、2016年5月には「電脳戦機バーチャロン」20周年記念作品として小説版「とある魔術の電脳戦機」が発表されています。
ガチで本気な小説版『とある魔術の電脳戦機』
小説版の気になる中身はイロモノなどでは全くなく、『とある魔術の禁書目録』を物語の軸に置いて設定・シナリオ監修にはバーチャロンの生みの親である亙重郎氏が担当し、作中登場するバーチャロイドも同シリーズの公式絵師であるカトキハジメ氏が担当するなど本気と書いてマジと呼べるようなガチなもので、どちらのファンにも概ね高評価となっています。また、今回ご紹介するゲーム版は小説版の2年後という設定となっていて、小説版を読んだ人もそうでない人も相互に作品へ興味が持てるという仕掛けとなっているようです。
ちなみに…
いざ体験版をプレイ!
今回の体験版はPS VITAにてプレイしたのですが、キャラクターパートとも言えるチュートリアルに全機種を使用する事の出来る連続バトルで構成された体験版は『想像以上に悪くない出来』というのが最初に抱いた感想です。
私自身バーチャロン自体が名作『オラトリオ・タングラム』をアーケードでもDC(ドリームキャスト)でも慣らした言わばガチ勢な上に、とあるシリーズについてもアニメに小説とどちらもしっかりと把握してるそんな私がプレイしてみて感じたのが上記の感想なので、わりと信頼のおける感想なのではないかと自負しておりますw
ただ、もちろん細かくいえば良い点と悪い点の両方感じた点があるので、その辺りも掘り下げてみましょう。
良い点
- 両作品の想像以上の親和性の高さ
- オラタンに近い速度の操作感
- 新たに割り振られた近接攻撃ボタン
元々とあるシリーズが科学が発展した世界観を有している為、バーチャロンとの親和性は予想以上に高く感じられました。
また、スピード感についてはオラタンほど速くは無いのですがフォースほど遅くもなくストレスを感じない程度で、加えて近接攻撃ボタンが想像以上に使い勝手が良かったのが印象的でした。
操作方法についても『スマート』『ベテラン』両方を試してみましたがどちらも悪くない操作性で、超必殺技とも言える『ブーストウェポン』を使用する時のタッチパネルも特に不便は感じませんでしたね。
悪い点
- グラフィック
この一言に尽きるでしょう。
とにかくグラフィックが弱い。弱すぎる。
その為に折角操作性や作品間の親和性が高くても全体的に軽いイメージがついて回ります。これはかなり致命的。
他にも体験版なので難易度やルール変更が出来なかったという事もあり、正直私的には手応えが無さ過ぎるといった感じも受けましたが、これらもグラフィックと共々体験版だからですよね?
ちなみに…
もうカスタムというかコスプレのようですが、元の機体は何か分かりますか?w
最後に
個人的には体験版をプレイしてみて買ってみても良いかな? と思える出来でしたが、少しでも気になる人は是非とも体験版をダウンロードしてプレイしてみて下さい。
仮に「とあるシリーズは好きだけど、対戦アクションはちょっと…」と考えてしまう人だとしても、小萌先生と学ぶチュートリアルからやれば難なく操作できるようになりますので、心配せずにまずは飛び込んでみる事をおすすめします。
「とある魔術の電脳戦機」は2018年2月15日発売です!