絶賛連載中のジャンプ漫画『ニセコイ』の作者でおなじみ『古味 直志』の連載デビュー作
ダブルアーツ
をご存じだろうか?
僕個人的にかなり好きな漫画だったが、まさかの約半年で打ち切り。
なぜ、『ダブルアーツ』が打ち切りになってしまい『ニセコイ』が大人気漫画になったのか。
古味直志先生のダブルアーツへの思いなども含めご紹介していきます。
目次
- 1 ダブルアーツの紹介
- 1.1 主人公:キリ・ルチル
- 2 『ダブルアーツ』打ち切りの理由
- 2.1 ジャンプでファンタジー
- 2.2 展開の遅さ
- 2.3 時期が悪い
- 3 古味 直志先生の『ダブルアーツ』に対する思い
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ダブルアーツの紹介
なぞの奇病。「トロイ」が蔓延する世界。
透化病ともいわれるこの病気は、一度発作が起きると全身が徐々に透け最後には衣服だけ残し消えてしまう病。
700年前に初の発作例が確認され、依頼10億人以上が犠牲になっているという。
この病気を唯一治せるのが特殊な力を持つ「シスター」達。
今作のヒロインである『エルレイン・フィガレット』通称:エルーは幼い頃トロイに感染したが耐性があった為、シスターとなり人々を助けている。わずか8歳でシスターになったエルーは20歳まで生きられないといわれながらも「シスター」を続けている。
そもそも、病気を治すといっても10を0にする訳ではないのだ。
患者が持っているトロイをシスター自身の体に吸収する事で延命しているだけに過ぎない。
つまりシスター達は感染者を治すイコール自分の寿命を縮めているのだ。
そしてエルーにも死の瞬間が訪れる――。
主人公:キリ・ルチル
女性にしか持たないはずのトロイ耐性がある謎の16歳少年。
トロイに感染しないばかりか、トロイ感染者に触れると発作を止めることもできる。
また、手を繋いだ人数分の力を倍にする「フレア」という謎の能力も持っている。
発作を起こしたエルーを偶然助けた(触れた)ことで行動を共にするようになる。
これがきっかけで24時間手を離さず行動を共にすることになるのだが
当然、簡単にはいかない。
- お風呂などの問題
- 襲い掛かる敵
手を放すとエルーが死んでしまうのだから、事はそう簡単ではない。
世界を救えるかもしれない希望の二人の旅がいま始まる――
ダブルアーツはeBookJapanで立ち読みが可能です。こちらから
ダブルアーツは全3巻です。
個人的にハガキを出すぐらい好きだったのに、なんで10周打ち切りになってしまったのか…。
『ダブルアーツ』打ち切りの理由
週刊少年ジャンプにて2008年17号から41号というわずか半年で終了してしまった『ダブルアーツ』
人気もそれなりにありました。
ツィッターや2chでもファンは数知れず…
僕もそんなファンの一人でしたので、当時の打ち切りは本当にショックでした。
ジャンプなんかもう買わない!(結局買ってる)と思ったほど。
でも半年で打ち切りになってしまったという事は何かしら理由があるはずです。
やはり疑問は
『ダブルアーツ』の何がいけなかったのか?
ですよね。
ジャンプでファンタジー
ダブルアーツはトロイという病気が蔓延する中でトロイを広めようとする謎の組織「ガゼル」を
倒しながら冒険をしていうという
完全ファンタジー
です。
主人公:キリは特殊能力「フレア」を使って手を繋ぎながら倒すという超人。
普通じゃあり得ない!
というのがファンウケしなかったのではないでしょうか。
また、ジャンプはあくまでも「少年」を対象にしています。
週刊少年ジャンプですから。
少年はファンタジーについてこれない。
という傾向が多いようです。
過去にファンタジーでヒットしたのは「ダイの大冒険」のみです。
上作品はドラゴンクエストをベースに物語を展開していったので少年にも受け入れられたのでしょう。
ジャンプでファンタジーは鬼門
というのが僕の見解です。
展開の遅さ
『ダブルアーツ』の展開はとにかく遅いです。
- 主人公とヒロインが出会い町を出るまでに単行本2巻半ばまでかかる。
- "ダブルアーツ"の意味が分かるのは単行本3巻の最終。
さすがにこれだけ時間がかかると少年たちは飽きてしまうのは必然です。
僕は当時、高校生だったので楽しめましたが小学生にはちょっとめんどうかなと思います。
やたら自宅でドタドタしたり、サブキャラが多く登場したり。
僕的には丁寧な描写で面白く、ドタドタもラブコメ的な要素で見てましたが
万人受けしなかったようですね。
その反省点をいかした『ニセコイ』はヒット作品となっています。
時期が悪い
ダブルアーツの連載は始まった時期は本当に激戦でした。
その付近の人気作品を挙げると
- ぬらりひょんの孫
- トリコ
- バクマン。
- 黒子のバスケ
- べるぜバブ
- めだかボックス
と人気作品がずらっと揃ってます。
これは時期が悪いとしかいい様がありません。
ジャンプ連載は戦いです。
人気を勝ち取って連載しなくては、僕個人の力だけではどうにもならないのですね。
古味 直志先生の『ダブルアーツ』に対する思い
1986年3月生まれの古味直志先生。
古味直志先生は『ダブルアーツ』を渾身の思いで書いていました。
その理由は…
作者が小学生の頃から構成を温めきた作品
だったからです。
いろんな思いが詰まった作品だったに違いありません。
それにも関わらず、結果は23話で打ち切り。
古味直志先生も悔しい思いだったのではないでしょうか。
僕自身も悔しかったですよ。
ダブルアーツ続いてほしかったですけど、仕方ありませんね。賛否両論の声があるみたいですし。
むずかしいですね。万人ウケしてこそ人気漫画なんでしょうね。
今年の4月に発売された読み切りコミックス「恋の神様」にダブルアーツの二人がいたのは感動しました。
古味直志先生の漫画は個人的に本当好きなので(絵のタッチとか)ラブコメどんどん書いてほしいですね!
『ダブルアーツ』の分まで
『ニセコイ』
これからも連載し続けてほしいです。
古味直志先生、頑張ってください。