最近流行の「肩の力を抜いて読める」系のまったり系4コマ漫画。
キャッチフレーズは「気になるあの子は霊感少女」。
「けいおん」や「ひだまりスケッチ」、「きんいろモザイク」などの作品のように女の子複数人のグループの日常というよりは、1人の女の子にスポットを当てつつ、その周辺の人物を巻き込んでちょっとした出来事が起こるいうスタイル。
芳文社の「まんがタイムジャンボ」に連載中で、単行本は4巻まで発売されていて、今後アニメ化も決定している。
作者は瀬田ヒナコ氏。本人曰く、生まれて初めての単行本らしいですが、生まれて初めての単行本がアニメ化されるとは…
最近定番となったカバー裏の漫画もあります。
『レーカン!』のご紹介
主人公となる少女、天海響(あまみ・ひびき)が転校してくるところから始まる。ちなみに、通学している学校は学校名は不明。
学年も不明だが、一部のセリフから高校生と推定できる。
響は「霊感があるみたいです」が本人の口癖のとおり、その場にいるだけで多くの幽霊を呼び寄せてしまう体質である。
中には、ドアが自動で開いたり、テスト中に答えを教えてくれたりと有益なものがあるが、たいていは、何も起こらず周囲から響にツッコミが入るというオチ(笑)
内容はかなりコメディ寄り。シリアス要素はほぼないため、疲れたときにページをめくるのが良いかと。
あと、女の子のビジュアルがかわいいのもGOOD!
この作品のシンボルの1つとなっているのが「注意!通り魔殺人事件現場」の注意喚起の看板。
なぜ、この看板を選んだのか、一、読者としては非常に気になるところである。
『レーカン!』ヒロイン:天海 響(あまみ ひびき)
第1巻の2コマ目に転入してくるこの作品の主人公。性別は女。長い黒髪と霊感体質が特徴。
謙虚で礼儀正しいが、霊感体質は災いして他の人が見えない幽霊などと所構わず話してしまう癖がある。
猫の言葉も少しわかるらしいが、学校周辺に出現するセクハラ発言をする猫(エロ猫と呼ばれているらしい・・・)ばかりに出会ってしまうため、たいていロクなことにならない。
単行本を買った人の多くは表紙の響のビジュアルに惹かれて買ったと思う。
アニメ化したときには阿澄 香奈さんの声が合いそうです。
ちなみに、初回は読み切り作品だったため、2回目以降と比べて響の表情が硬い理由を「転校初日で緊張していて・・・」とネタにしている。
まんがタイムWEBより『レーカン!』が試し読みできます。ここから
井上さん(フルネームは井上 成美らしい)
天海 響のクラスメイト。響とのやりとりが一番多い人。
霊やオカルトなどの存在を頭から否定していて、響にツッコミを入れてばかりの人。
おばあちゃんっ子な一面も持っている。
響への態度や口調から定番の「ツンデレ」であると思われる。
アニメ化したときには釘宮理恵さんの声が合いそうです。
いずれにしても、アニメ化後の声優が非常に楽しみですね。
『レーカン!』の特徴
1990年代の後半にホラー映画がブームとなった時期がありました。
ホラー映画はとにかく、人の「怖い」という心理を追及して作られているように思います。
ホラー好きの人は大丈夫でしょうが、どうしても苦手な人は敬遠してしまいますよね。
ですが、この漫画は逆で、普通ならば「怖い」という心理の対象となる幽霊・お化けなどを、人々に恐怖を与える存在ではなく作品中での日常の一部として同居させることで、結果的に登場人物が普通の人間オンリーの作品と比べると表現の幅が広がっていると感じます。
そこに
美少女のビジュアルと「4コママンガ」
という要素を盛り込むことで、作品の題材の割には誰でも力を抜いて読める、良い作品が出来上がったと思います。
新刊『レーカン!5巻』は2014/12/06発売です!お見逃しなく!
アニメはまんがタイムWEBの公式サイトでチェックして下さい!