長らく少年ジャンプを支え続け今尚国内外問わず人気の高い「NARUTO」。漫画の連載が終わった後もアニメ版は暫くオリジナルエピソードなども交えて続き、今年の3月にナルトとヒナタの結婚式という感動のグランドフィナーレを迎えたのは記憶に新しい所ですよね。
その後に4月からの新番組で次世代の物語である「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」がスタートしたのですが、評価の方は賛否両論でした。
私自身「NARUTO」は大好きな作品で漫画にアニメに映画と全て見ているのでBORUTOのアニメも勿論視聴しているのですが、この作品実は結構というかかなり面白いんじゃないかというのがここ最近の私の評価になります。
そこで今回は現在放送中のアニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」に焦点を合わせてみたいと思います。
目次
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ナルト達の子供達が活躍する次世代の物語
舞台はナルトが7代目火影を襲名して近代化も進みすっかり平和となっている木の葉隠れの里。時間軸でいうと漫画版「NARUTO」の最終話や映画『BORUTO ボルト -NARUTO THE MOVIE-』よりも前になり、ボルト達次世代は下忍ではなくアカデミー生という所から物語は始まります。
本作が放送される前に映画版の放映を終えて映画版を追従する形で始まった漫画版も月1連載が始まっていましたが、そのどちらとも違う新たな物語という前評判の通りにいざ始まったアニメ版は映画版とも漫画版とも違うものでした。
初期のNARUTOに近い?
どうしても主人公達が未熟なアカデミー生という事もあって派手な忍術合戦やバトルはありませんが、逆にそれが初期のNARUTOに近い雰囲気を作り出し、近代化が進んで平和な世の中というバックグラウンドも加わって、まるで日常系NARUTOというべき仕上がりとなっています。
確かにこうして考えてみるとバトル物としてNARUTOを見ていた人からすれば180度近い作中雰囲気の転換なので受け入れがたいのかなとは感じますね。
とはいえバトルも無いわけではありませんし、何より次世代の物語という事ですからその前の世代も勿論いるわけで、世代間での絡みというのはファンならば興奮間違いなしの場面だと思います。
ちんちくりんだったハナビちゃんもすっかり素敵な女性になっています。そして強いw
オリジナルキャラクター達がいい味出してる!
第1話のゲストキャラクターかと思いきや、その後もちゃっかりアカデミーに入学して活躍の場を広げる国一の大企業の社長の息子ゲンキ君や、
忍術に関してはトップクラスだが勉強はまるで駄目というのが祟ってアカデミーを留年してしまっているボルト達の一つ年上のクラスメイト・イワベエ、
そしてドジっ子属性のはわわ系女子(?) にしてクラスの委員長であるスミレちゃんなど、アニメオリジナルキャラクターが中々に良い味を出しているというのも面白い点で、中でもスミレちゃんは色々な意味で注目のキャラクターですw
漫画版や映画版とは違う展開って具体的には?
漫画版は映画版を追従する形で描かれて、ラストからその後はオリジナル展開となっています。アニメ版はそれら二つよりも時間軸が前に当たるのですから言ってしまえば全編がオリジナルとも言えなくもないのですが、大きな違いは放送当初から言われていた右目の扱いだと考えられます。
アニメ版の最初の山場であるゴースト編の中でキーとなるのが時折発動するボルトの右目でした。ヒナタの子供でもあるので白眼かとも思われましたが、白眼であるという事は作中で否定。
しかし、映画『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』で登場した大筒木トネリのものと思われる声がボルトに聞こえたり、トネリであろう人物の姿が作中で確認されたりと、その右目は同映画に登場した『転生眼』なのではないか? というのがファンの間では最も多い意見のようです。
映画版と比較すると性格が違う?
こちらも映画版と比較するには時間軸が違うので一概には言えないのですが、映画版はゲームでもチートを使ったりといった何処か擦れた現代っ子のイメージがありましたが、アニメ版においては基本は現代っ子でありながらナルトの幼少期を彷彿とさせる面が多々あります。
その為、アニメ版がこのまますんなりと映画版のストーリーに重なるかは分かりませんが、仮に重なったとしても映画版とアニメ版ではボルトとの性格にズレを感じてしまうでしょう。
もちろんボルトはまだまだ子供である為これから擦れていくという可能性もあるかもしれませんが…。
最初の山場も越えて、物語は外伝~七代目火影と緋色の花つ月~へ
現在BORUTOはゴースト編という最初の大きな山場を超えて、NARUTO漫画版の実質最終話とも言える『NARUTO-外伝- ~七代目火影と緋色の花つ月~』に突入しました。
この外伝も映画版の前の時間軸でのお話ではありますが、サラダが火影に憧れる重要なエピソードですし、しっかりと映像化してくれるのはファンとしては嬉しい限りですね。
このまま進めば映画版にも重なってきますが、単なる焼き増しではなく新たな物語が見れる事を期待しています。
また、本作に批判的な人も視聴して見たら案外面白いという食わず嫌いの可能性もありますので、この機会にご覧になってみては如何でしょうか?