前回の記事から引き続き『Fate初心者講座』としてお送りいたしますが、後編となる今回は派生作品についてご紹介していきたいと思います。
人気の高い作品の特徴としてスピンオフや外伝といった派生作品が豊富というものがあります。
もちろんFateにおいてもその例外ではなく、シリーズの人気の高さゆえかこれらの派生作品はそれ単体でも非常に面白く且つ人気のある作品となっていますが、やはり本編をしっかりと理解しているかどうかでその様相は随分と変わってくるものです。
また同じように派生作品を知る事によって本編がますます面白くなるという事も大いにあり、今や『Fate』という作品を語る中で派生作品は切っても切れないポジションにあるといっても過言ではありませんね。
そこで派生作品の中でも特に外す事の出来ないおすすめの3作品をご紹介していきましょう
Fate/Zero
まず最初にご紹介するのは、本編より10年前に起こった第四次聖杯戦争を舞台とした前日譚とも言える外伝作品「Fate/Zero」です。
2006年から2007年に掛けて発行された小説で、2011年から2012年に掛けてTVアニメ化もされていて、恐らく派生作品の中では最も外せない作品と言えます。
本編の主人公達の一つ前の世代のお話となる為、サーバントであるセイバーを抜いた士朗や凛といった主人公達は基本的に大きく登場はせず、セイバーのマスターには士朗の生き方を決定づけた養父・衛宮 切嗣(えみや きりつぐ)。アーチャーのマスターには凛と桜の実父である遠坂 時臣(とおさか ときおみ)。そしてアサシンのマスターには本編の黒幕的なポジションにある言峰 綺礼(ことみね きれい)となっています。
少年漫画的雰囲気の強い本編と比較すると全体的に流れる雰囲気はどこかハードボイルドなもので、シリーズのファンでは本作が一番好きという人も多くいる人気作な上に、TVアニメ版の完成度も非常に高く文句なしのおすすめ作品です。
注目ポイント
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
続いて紹介するのは本編の並行世界の物語としてイリヤスフィールを主人公として描かれるFate版魔法少女作品『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』です。
2007年から月刊コンプエースにて幾度となく連載を重ね、現在同誌で3期目が連載中となっています。また、2013年からTVアニメ版も制作されて2016年までに合計4期放送されています。
魔法少女物という事ですが全体的な雰囲気はしっかりとFate本編を継承しており、その完成度は独立した作品としてもかなりの高レベルにあると言えます。
こちらの作品は前項でご紹介した『Fate/Zero』と比較すると本編を見なくても十分楽しめるのですが、並行世界という設定の元、士朗や凛といった本編のキャラクター達も立場こそ違えどしっかりと登場しているというのも本作の魅力の一つとなります。
また本編から継承しているのは雰囲気だけではなく、魔法少女物でありながら迫力のある戦闘シーンも楽しめるという実にハイブリットな作品です。
注目ポイント
Fate/Grand Order
最後にご紹介するのは「Fate/Grand Order」になります。
2015年より展開されているFateを題材としたスマホゲームで、2016年には特別アニメ化もされています。
数ある派生作品としておすすめなのはずばりFate作品の魅力の一つである数々の英雄や神々が登場する『サーバント』において、本作は本編を含むほぼ全てのシリーズに登場したサーバントが登場するという点があげられ、まさにキャラクター特化の派生作品と言えます。
しかし、ただのキャラクター作品かといえばそんな事はなく、シリーズでは当たり前とも言える深く緻密な設定や世界観はスマホゲームの中でも屈指の名作と言えるでしょう。
まずは1話だけ放送された特別アニメから入ってみると良いかもしれませんね。
注目ポイント
最後に
前回ご紹介したゲーム版をシリーズの原点として数多くの作品が生まれていますが、今回の3作品は原作は違えど全てTVアニメ化している作品としてご紹介させて頂きました。
- Fate/Zero…本編より10年前の前日譚
- Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ…本編の並行世界の魔法少女物
- Fate/Grand Order…本編を含むシリーズほぼ全てのサーバントが登場する作品
この他にも、アニメ化も決まっているRPGの『Fate/EXTRA』や、今年の夏アニメから継続して現在連続2クール目を放送中の『Fate/Apocrypha』など、本編以外でもシリーズが充実しているFate。
まずは本編である『Fate/stay night』をガッツリとやり込むのが前記事でのおすすめではあるのですが、今回ご紹介した派生作品の数々も魅力あふれる作品達となっています。
そうなってくるとどれから入っても変わらないと感じるかもしれませんが、大切なのは尻込みせずに触れることだと感じられます。心配しなくても大丈夫です。Fateシリーズはその殆どが当たりの作品達ですよ♪