『Fate/stay night』という作品名は、アニメファンにゲームファン双方が一度は聞いた事のある名前だと思います。
Fate/stay nightは同人サークルとして活躍していたTYPE-MOONが2004年に初めて商業向けに発売したタイトルで、元々同人サークルとしても知名度の高かったTYPE-MOONですが、本作の発売によってその人気は爆発的に上がり、今ではゲームにアニメ、コミックにソーシャルゲームなど幅広くカバーする一大人気コンテンツとなりました。
しかしFateと一口でいっても本編の10年前を描いた『Fate/Zero』にスピンオフ作品である『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』、スマホゲームを題材とした『Fate/Grand Order』に外伝の『Fate/Apocrypha』など、その種類は派生作品を加えると多岐にわたります。
そんな中、Fate/stay night本編で未だ映像化されていない桜ルート『Heaven’s Feel』の劇場版三部作第1弾の公開が間近に迫って参りました。
そこで今回は劇場公開の迫る「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」についてご紹介していきたいと思います。
初アニメ化から11年の時を経て描かれる桜の物語
Fate/stay nightは2004年に初めて商業ゲーム作品として発売されましたが、アニメ版においてはゲーム発売後の2006年に本編の3つあるヒロインルートのうちセイバールート『Fate』をスタジオディーン制作でアニメ化。
その後2010年に同じくスタジオディーン制作で凛ルートである『UNLIMITED BLADE WORKS』を劇場映画化。そのまた後に2015年に制作をufotableへと変えてUNLIMITED BLADE WORKSをTVアニメ化第2弾として放送された事はまだ記憶に新しいですよね。
これで残ったルートは桜ルートのみとなりましたが、TVアニメ第2弾を放送する1年前の2014年に『TYPE-MOON × ufotable プロジェクト』第4弾として桜ルート『Heaven’s Feel』の制作発表がなされ、2016年には劇場版三部作での公開が発表、そして今年2017年10月14日に第1弾が満を持して公開となります。
Fate/stay nightが人気コンテンツである証明
通常こうしたルートが複数あるゲームを原作としてアニメ化が進められる場合メインとなるルートを基軸に他のルートをアレンジして制作されるという手法を取る事が大多数で、中には放送期間の中でオムニバス形式で複数ルートを演出する作品もあるのですが、本作のように各ルートを個別にアニメ化するというケースはあまり例がありません。
ましてや、今回Heaven’s Feelがアニメ化する事によってFate/stay nightという作品の全ルートを余すことなく映像化している訳ですからそれだけ人気の高さが伺える上に、ある意味ではここまで詳細にアニメ化されるというのはコンテンツとしての価値の高さの証明とも言えますね。
ちなみに…
今後の流れはどうなる?
劇場版第1章の公開が迫っていますが、気になるのはこの後の2章3章の公開時期かと思います。
結論から先に行ってしまうと、現状その後の予定というのは発表されておらず公開時期は未定とされています。通常であれば1章が終わった後に情報公開というのは予測できますが、他の劇場多部作作品を例に取って考えると、一年おきに一作というのが平均的だと考えられます。
もちろん、同社の『劇場版 空の境界 シリーズ』のように三ヶ月に一作というペースもあれば、エヴァンゲリオン新劇場版のように長い時間を掛けて公開していくという事がある以上一概には言えませんが、一年以内というのが人が熱を維持していく中で丁度良い期間である事から次作は一年以内というのが予想されます。
ちなみに…
最後に
Fate/stay nightという作品の核心、そしてこれまでの二つの物語では明かされてこなかった謎に言及するいわば最終形とも言える本作。
ゲーム版をプレイした事のある人ならばご存知かと思いますが、これまでの話と比較するととにかく長い。そして重いですw
しかし、重いからといって最後に後味の悪い感覚が残るといったらそうではなく、むしろこのルートを知った事によって初めてFate/stay nightという作品の全てに触れられたと思えるので、これまでの作品を見てきた方ならば絶対に外す事が出来ない作品と言えるでしょう。
劇場版三部作「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」第一章は10月14日公開です!