今回紹介するアニメは、
『氷菓』
です。
今から2年前の2012年に放送されたアニメです。
一応前置きしておくと、決して好評ではなかったアニメというわけではありません。
制作したのは、あの「京都アニメーション」ですし、
原作も、先日直木賞候補にもなった米澤穂信さんによるもので、しっかりしてます。
では、なにゆえ爆発的な人気とならなかったのか。
(まあ、細かいことを考えれば、「日常の謎」というちょっと地味なテーマのせいはあるかもしれませんが)
思うに、戦う相手が悪かった。
2012年の主なアニメをあげると、
ソードアート・オンライン
- 偽物語
- 中二病でも恋がしたい!
- PSYCHO-PASS
- Fate/zero 2ndシーズン
などなど、
2年たった今でも、劇場版やら続編やらで長期人気を誇るアニメばかり。
しかもファンタジー世界、魔術、SF、妖怪など奇抜設定を相手に回せば、そりゃ分が悪い。
でも、私は好きですけどね!
だから、いま一度紹介したい!
みなさん、もうちょっとこういった地味な?設定アニメにも目を向けて頂きたいです。
目次
- 1 『氷菓』の基本設定
- 1.1 主人公:折木 奉太郎
- 1.2 ヒロイン:千反田える
- 1.3 福部 里志
- 1.4 伊原 摩耶花
- 2 個人的推しキャラ
- 3 世間の評価
- 3.1 おまけ
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『氷菓』の基本設定
ざっくりといえば、「学園もの・ボーイミーツガールもの・日常の謎解き」を合わせたようなアニメです。
主人公・折木奉太郎は、高校へ進学すると「古典部」という部活に入ります。
「古典部」なんていう固いうえに地味な部活に入る奴なんていねぇだろ、
と、思いきや、
とある事情で(作品参照)本作のヒロイン・千反田える が入部してきます(おそらく奉太郎は一目ぼれ)。
そこに、奉太郎の親友である福部里志とともに、里志に想いをよせる伊原摩耶花が加わりメンバーは完成。
この四人が学校で起こる色々な日常の謎を解きつつ、互いの人間関係も揺れ動きながら一歩進んで半歩下がるような話です。
ほぼ、これだけです。
魔術とか、超能力とか、殺人事件とか、そういうものはありません。
学園ものにありがちな、愛憎相半ばする修羅場すら(ほとんど)ない。
たしかに地味ですが、そういうのがあってもいいじゃなか!!
主人公:折木 奉太郎
本作の主人公。基本的になにをするにも気乗り薄で、不必要なことはやらず、どうしてもやらなくてはいけないことだけは最大限の効率でこなすことを座右の銘としている高校生。
たぶん、というか、第1話の描写をみると、間違いなく える に一目ぼれしている。
現代の無気力な若者の権化みたいな存在だが、謎解きの類に抜群の能力をみせる。このことが明らかになると、本作の謎解きのほぼすべては奉太郎に丸投げされるようになる。
基本的に謎解きを嫌がるが、内心惚れている える に直視されると断れなくなり謎を解くことになる。
ヒロイン:千反田える
本作のヒロイン。奉太郎の同級生で、地元の豪農家の令嬢。
才色兼備の美少女だが、お嬢様ゆえの天然さをもっており、また、不思議なことへの好奇心が異常につよく、たびたび奉太郎に謎解きを懇願する。
話がすすむにつれて、奉太郎に好意を持つようになるが、明言することはない。
おそらく、本作で最大の名セリフ
「わたし、気になります」
をもつ存在。
福部 里志
奉太郎の同級生にして親友。趣味多彩にして豊富な雑学をもつ自称データベース。
本来は極度の負けず嫌いだが、負けず嫌いゆえに1番になれない自分に失望したのか、高校にはいる頃には勝ち負けに頓着せず、つねに笑顔で学園生活を楽しむことをモットーにしている。
中学時代から摩耶花の告白を受けている。
伊原 摩耶花
上記3人の同級生。小柄で童顔の少女。漫画研究会や図書委員でもある。
容姿に似あわずとても強気な性格で、漫研の同級生に陰口をたたかれたり、先輩とさえ口論になることもある。
中学のころから里志に惚れており、中三のバレンタインでは手製のチョコを里志に贈ったが、煮え切らない態度をとった里志の目の前で自らチョコを噛み砕いたことがある激情家。
基本的には、曲がったことが嫌いな直球少女。
個人的推しキャラ
この作品は京アニ作品ということもあって、キャラのビジュアルは基本美形です。
まず、男キャラですが、
いません。
というのも、本作の男キャラは奉太郎、里志のほかはちょろっとでてくるサブキャラ(いても隠れて煙草吸う準不良とか、おバカな嫌みキャラくらい)しかいないので、男キャラの推しはなしです。
次に女キャラ。
こちらは、何人かいます。さすがは京アニですw
候補としては、
- 千反田える
- 伊原摩耶花
- 入須冬実
- 折木供恵
の4人でしょうか。
では、4人から誰を推すかというと…………、
ずばり、
折木供恵さんです。
これを読んだ人のなかには、は?と思う方もいるかもしれません。
当然です。
なにしろこの供恵さん。顔の鼻より上が映りません…
理由はわかりません。ただ、それがむしろ好奇心をもたせます(人は暗い所の時とか、遠目のときの方が美人にみえるとか、そういうアレかも)。
セリフはちょこちょこありますし、キャラの性格とかはわかります。
簡単にタグをつけるなら、
「姉キャラ」「天才キャラ」「ボスキャラ」
とか付きそうな人です。
女キャラヒエラルキーでいうと、
折木供恵>入須冬実>千反田える≧伊原摩耶花
みたいになると思います。
声をあてている雪野五月の声質がまたこの傾向に拍車をかけてます。
世間の評価
と、いままで「地味地味」言いまくったわけですが、
とあるアニメランキングをみると、
なんと、『氷菓』は2012年のアニメランキングで2位になっているんですね。
なんだよ、評価されてるじゃねえかよ。
と思われるかもしれませんが、あくまで主観的おもいなので御容赦を。
それに、3位より下のアニメの多くで劇場版とか続編が出ている現在から振り返ると、
『氷菓』はなぜ。
という思いにもなるのです(まあ、理由は端的に原作のストックの問題かもしれませんが)。
おまけ
直接的には『氷菓』とは関係ありませんが、
個人的に米澤穂信さんのファンなので、
他にアニメに出来そうな作品を紹介しておきます。
たとえば。米澤さんには
「小市民シリーズ」
というのがあります。これなんかアニメ化できそうな内容だと思います。
もうひとつあげると、
「折れた竜骨」(山本周五郎賞受賞作)
なんかも、劇場版でアニメ化とかできそうなんですけどね。