今更ながら夏アニメの【メイドインアビス】が面白かった件

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現在日本のアニメ業界はまさに隆盛といった時代で、毎シーズン毎クールに数多くのアニメ作品が放送されています。

アニメファンにしてみれば実に嬉しい状況ではあるのですが、いかんせん嬉しいだけという訳でもなく、そのあまりの作品数の多さによってどうしてもリアルタイムで見る作品には限界があるというのが現状です。

実際、放送当時はそれほどチェックしていなかった作品を後から見たらリアルタイムで見ていた作品よりも気に入ってしまうという事は往々にしてあるものです。

今回ご紹介する「メイドインアビス」もライターがリアルタイムでは見逃してしまった良作品の一つで、改めて見てみた所恐らく2017年夏アニメの中でもトップクラスなのではないかと感じました。

私の選別眼もまだまだだなと反省する点はあるのですが、それよりも本作品の素晴らしさを皆さんに伝えたいと感じての今回の記事になります♪

原作はwebコミック

本作は2017年の夏アニメとして7月から9月までの期間に全13話として放送されました。

制作は『花咲くいろは』や『ご注文はうさぎですか??』で知られるキネマシトラスで、『WEBコミックガンマ』にて現在連載中のつくしあきひと氏が描くwebコミックが原作となっています。

アニメを見終わった後に漫画版を見たのですが、アニメ版と比較するとかなり書き込み量が多く、場合によっては苦手とする人もいるタイプの絵柄とも言えますが、読んでみるとアニメ版は作品の持つ本質的な雰囲気をしっかりと再現しているというのがよく分かります。

ちなみに…

現在WEBコミックガンマ上では単行本に収録されていない最新話の他にアニメの人気を受けてアンコールとして過去の作品が順次読めるようになっています。
何気に読むなら今は良いタイミングかもしれませんよ。

可愛らしい絵柄とディープな世界設定

本作の特徴の一つとして挙げられるのが主人公のリコを始めとした可愛らしい絵柄のキャラクター達ですが、彼女達が住む作中の世界は可愛らしさからは程遠い一種終末的な世界観と言えます。

遥か昔に世界に出現したという深さ不明の巨大な縦穴『アビス』。アビスは『アビスの呪い』と呼ばれる事象によって容赦なく侵入者を試します。

浅い層であれば死ぬほどの事ではないのですが、深層に至るにつれて重くなる負荷は確実に死をもたらすものも…。

この物語はそんな死の気配も濃厚なアビスを舞台に母を求め深層を目指す少女・リコと、アビスから来たと思われし記憶を失ったロボットの少年・レグの二人の冒険物語なのですが、視聴者は可愛らしさとディープさが入り混じった世界観にグイグイと引き込まれていきます。

それはまるでアビスの深淵に引き込まれる如くです。

映像美と美しい音楽

本作の魅力は可愛らしさとディープさが混在とした世界観だけではなく、その映像美に目を奪われ、作中に流れる音楽によってこれまでになく作品に没入する事が出来ます。

上記の動画は本作の挿入歌のなのですが、この曲を聴いただけでも作中に流れる美しい雰囲気というものが感じ取れるのではないでしょうか。

ちなみに…

可愛らしさという点をあげるならば、個人的に最も可愛いキャラクターはリコとレグがアビス第4層にて出会う『なれはて』ナナチであると感じます。
いわゆる獣っ子ですが、そのモフモフ具合といい喋り方といい堪らないですよw

出典:YouTube

何気に食欲をそそる食事シーン

本作の魅力で意外な部分としては食事シーンがあります。

作中ではリコの作ったおにぎり『リコ爆弾』を始めとして数多くの料理シーンが描かれています。中でもガンギマスを使用した料理やナキカバネの石焼きなどはアウトドア料理としてかなり食欲をそそるものがあります。

生きる事は食べる事。

もしかしたら食事の描写をしっかりとされているのは作中の世界においては生と死がより身近に、それこそアビスに潜る事を生業としている探検家たちにとっては、死とは生と背中合わせであるという事だというのを暗に示しているものとも感じられますね。

ちなみに…

料理の場面は多いのですが、基本的に食欲をそそるような料理はリコが作った料理になります。
ロボットな上に少年のレグは言うに及ばず、ライターおすすめキャラクターであるナナチに関してもメシマズという有様。特にアニメでもあったナナチの作った『奈落シチュー』はビジュアルからもやばい匂いがプンプンしますw
度し難いですねw

最後に

出典:YouTube

あまりに面白かった作品なだけに具体的な部分でストーリーに触れる事は避けた上でご紹介させて頂きましたが、アニメの最終回を終えた当時のネットの反応を調べてみると軒並み高評価でした。

もちろんそうなってくると私も含め2期を望む声が強まってきますが、原作話数のストック、アニメ最終回の展開、どれをとっても2期があっても何ら驚きませんし、むしろよろしくお願いしますと制作陣に言いたい程には2期を望んでいますw

ここ最近のアニメ作品でもトップクラスに面白かった作品なのですが、これが自分がチェックしていなかった所にあったという事が悔しくもあり嬉しくも感じてしまう所です。

皆さんも、もしかしたら名作アニメを見逃しているかもしれませんよ?

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