先天的な都合以外で音楽を一度も耳にした事が無いという人はいないと思います。そして、音楽とは人間が生み出したもので最も分かりやすく、且つ私達の本能に語りかけてくるものでもありますね。
アニメ作品においても音楽というものは非常に重要で、作中で流れるBGMや作品を印象付けるOPやED、時には作中のキャラクターが演奏や歌を歌ったりと切っても切れない関係と言えます。
アニメも数々のジャンルがありますが、中には音楽そのものを題材としたアニメももちろん存在していて、今回はそんな音楽を題材とした音楽アニメの中から個人的に絶対に見ておくべきおすすめの作品を5つご紹介したいと思います。
例によって今回はランキングでは無いので紹介順に上下はありませんが、ジャンルが被らないような配慮をしてご紹介しますので、最後までお付き合いくださいw
けいおん!
まず最初にご紹介するのは音楽系アニメといったらこの作品を連想する人も少なくないと思われる傑作「けいおん!」です。
2009年の第1期放送から翌2010年の2期、そしてさらに翌年2011年の映画と社会現象にまでなった名作ですので、アニメファンで知らない人はまずいないでしょう。また、今や制作を手掛けた京都アニメーションの代表作の一つにもなっていますね。
物語は高校の軽音楽部を舞台に主人公達が送る青春ストーリーです…と一言でいってしまえば簡単なのですが、注目したいのは作中使用される音楽の完成度。可愛らしいポップからかなり骨太のロックまで多彩に視聴者を楽しませてくれます。
萌え的要素も無いとは言えないのですが、本作の本質はまぎれもなく音楽であり、音楽と共に高校の青春時代を送る様はどこかノスタルジーすら感じますよ。
坂道のアポロン
続いてご紹介するのは「坂道のアポロン」です。
同名漫画を原作として2012年4月から全12話で放送されたのですが、音楽ジャンルでいえばこの作品のジャンルはズバリ『ジャズ』です。
物語は横須賀から長崎県の佐世保市に転校してきた男子高校生・西見薫と、同じクラスの一見不良然とした男・川渕千太郎、千太郎の幼馴染である迎律子、そして千太郎があこがれる上級生・深堀百合香の4人が織りなす恋と青春の物語になります。
恋愛模様もさることながら、主人公の薫と親友となる千太郎の男の友情も色濃く表現されている事から、放送当時は様々な評判のあった作品でもあります。
作中で既にジャズの魅力にはまっている千太郎の影響か、薫もジャズの世界にのめり込んでいきます。メインとなるのは恋愛模様や友情なのですが、重要な場面では必ず音楽があり、文化祭やラストシーンでの二人のやり取りには確かな絆が見て取れます。
個人的に思春期の頃に見ていたらジャズにハマっていたかもしれないと感じるほどの名作。
のだめカンタービレ
上記の「けいおん!」も音楽アニメとして有名ですが、次にご紹介するのはアニメというよりも作品そのものが音楽作品として幅広く知られる「のだめカンタービレ」になります。
同名漫画を原作に2007年1月から放送された第1期から2010年1月に放送された第3期までTVアニメは放送されていますが、その3期までの間実に全45話でしっかりと原作のラストまで描ききりました。
また、アニメや漫画だけでなく実写作品も好評で、ドラマに映画と、こちらで作品を知っているという人もいるのではないでしょうか。
物語は音大生の『のだめ』こと野田 恵と悩める天才音大生の千秋 真一のラブコメディとも言えるものですが音大が舞台とあって作中で登場する音楽の多くはオーケストラで、オーケストラに所属する濃い面々とのやりとりも相まって実に騒々しい青春が描かれていますw
限りなくギャグ寄りのラブコメではありますが、作中での音楽のシーンは気合の入ったもので、クラシックを知らない人でも興味が沸く事受け合いの完成度。
全話見るとなるとちょっと長丁場ですが損はさせない名作ですよ♪
響け!ユーフォニアム
続いては京都アニメーション制作により、2015年4月に1期が放送されて翌2016年10月から2期が放送された吹奏楽に青春を掛ける高校生達の物語「響け!ユーフォニアム」になります。
実は本サイトで過去にご紹介している作品でもあるので詳しくはそちらを参照して頂くという事で、
それよりも本作がおすすめの理由はなんといっても完成度でしょう。
視聴前、正直私は「可愛い女の子が出ているだけじゃないの?」的な思考で臨んだのですがとんでもなかったですw
映像の美しさ、使用される音楽の完成度に多彩さ、そしてなによりそれらを持って描かれる世界観は秀逸以外に評価の無い作品と言えます。まだ見ていない方は是非どうぞ!
ちなみに…
2017年9月30日には第2期を久美子とあすかを軸に再構成した『劇場版 響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜』が公開予定のようで、来年の2018年には『みぞれと希美の物語』に『2年生になった久美子たちの物語』を描く『完全新作映画』が公開予定となっています。
まだまだ楽しめますね♪
四月は君の嘘
最後にご紹介するのは同名漫画を原作として2014年10月からTVアニメが放送され、2016年には実写映画が公開された作品「四月は君の嘘」になります。
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作中で使用される音楽はクラシックがメインとなっているのでこれまでにご紹介した作品の中では「のだめカンタービレ」に近いかと思いきや、男女4人の恋愛模様という点では「坂道のアポロン」にも近しい作品ですが、そのどれとも違う恋愛、青春、苦悩、そして命の物語です。
音楽の完成度に映像の美しさはかなりのものですが、やはり本作の最大の特徴は泣けるアニメで今や常連とも言えるそのストーリーです。ガチで泣けますよw
勘の良い人ならタイトルを見るとピンと来るかもしれませんが、是非ともこの感動を味わってみて下さい。
ちなみに私的に原作よりも好きなアニメの一つでもありますw
まとめ
如何でしたでしょうか?
なるべくジャンルは被らないようにしましたが、どちらかというとクラシック寄りのご紹介になってしまったかもしれません。
- けいおん!……軽音楽・ガールズバンド
- 坂道のアポロン……ジャズ
- のだめカンタービレ……オーケストラ
- 響け!ユーフォニアム……吹奏楽
- 四月は君の嘘……ピアノ
目で見るだけではなく耳から心に入ってくる音楽。そんな音楽を題材にしたアニメはそれこそ音楽が無くならない限りこれからも数多く発表される事でしょう。実に個人的なおすすめではありましたが、損は無い5つを選びましたので、作品選びの参考になれば幸いです。
皆さんはどの作品がお好みですか?