テレビアニメ

アカギっぽい楽勝モード!?【ONE OUTS】名言集

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ONEOUTS

プロ野球も開幕してはや二ヶ月。
ご贔屓の球団のある方は、毎日一喜一憂しているのでしないでしょうか?

今回とりあげるのは、異色のプロ野球アニメ『ONE OUTS』です。

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普通の野球アニメとは、ここが違う『ONE OUTS』

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野球をモチーフにしたアニメは昔からけっこうあるのですが、このアニメはちょっとならず変わっています。

主人公である渡久地東亜は、ストレートは120~130km/h、変化球は一切投げられない。

それもそのはず、渡久地はともともと野球選手ですらありません。

沖縄で1打席ごとに、ゴロか三振をとるか、外野にボールを運ばれるかというシンプルな博打「ワンナウツ」で無敗を誇り、もちろんその他のギャンブルでも勝ち続ける、賭博の世界に生きる勝負師だったのです。

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渡久地のストレートは非常に打ちにくい球なのですが、それでもストレートには変わりありません。
その球を武器にがんばるアニメかというと、ちょっと違う。

主人公、渡久地東亜は、このストレートのみを武器に、無双してしまうのです。

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  • スピードが速い
  • 力と力の勝負

という野球世界よりも

  • 化かしあい
  • だましあい
  • 裏のかきあい

がメインであり、勝負師としての視点を野球に取り入れ、野球アニメであって野球アニメではないという感じ。

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それもそのはず、このアニメは

  • カイジ
  • アカギ

と続けてTBSが送り出した「勝負師アニメ」の第三弾として企画され、声優も「カイジ」「アカギ」と同じく萩原聖人を起用。

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カイジはともかく、舞台が雀卓だろうがマウンドだろうが、アカギが投げてりゃ、そりゃ負けねぇよ。

原作漫画は、後に「LIER GAME」で本格的な化かし合いの世界を描くことになる甲斐谷忍で、漫画企画の段階から編集部に「野球版『アカギ』」として説明していたそうです。

LIER GAME

物語の概要

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渡久地は球団オーナーと「ワンナウツ契約」という異例の契約を結んでおり、年俸はもらわず、ワンアウトごとに500万円、1失点ごとにマイナス5000万円という条件で投げます。

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実はこのオーナーも曲者で、球団で黒字を出すことにしか興味がなく、チームが勝つことは度外視しており、当初、絶対にマイナスになると踏んでいたはずの渡久地が毎試合完封を続け、たった1試合で億という金額に膨れあがった渡久地への支払いから対立。

渡久地が失点するためならば、他球団への

  • 情報リーク
  • 事故の手引き
  • 対戦球団監督への買収
  • デッドボール指示
  • …etc

と、ありとあらゆる手を尽くして妨害し、これをことごとく退けて稼いでしまう「オーナーvs主人公」という珍しい構図にもなっています。

勝負の世界に生きる渡久地の名言集

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このアニメは、「カイジ」「アカギ」の後に送り出されただけあって、名言が非常に多いものとなっています。

・野球に限らずすべての勝負の基本は、、敵の嫌がることをやる…ってことさ

・人間が一番隙を作る時。それは勝利を確信した時だ。

・イカサマを武器にするものは必ずそのイカサマで自分の首を絞める

・100回 1が出なかったらサイコロのイカサマを疑うべきなのだ
そして100の負けを取り返すために、自分に有利なイカサマサイコロとすりかえるべきなのだ…
それが勝負の世界
自分が動かなければ何も変わらない
動けば必ず 何かが変わる

・勝つというのは
力において 相手を上回ることでも
ましてや 幸運を待つことでもない
勝つとは すなわち…

  • 「負かす事」「蹴落とす事」
  • 「つまずいたヤツを踏みつぶす事」
  • 「ドブに落ちたイヌを 棒で沈める事」
  • 「ぱっくり開いたキズ口に塩をすり込む事」

勝ち残るとは屍を越える事だ…決して美しい事じゃない
むしろ残酷な事なんだ
それでも頂点に立ちたいと言うのなら
鬼になれ」

 

・『みんなで』なんかじゃねーんだよ
『俺が』なんだよ
『俺が』チームを勝たせるんだよ」

・野球のプロは…野球をするのが仕事じゃない
勝つのが仕事だ

…………最後の台詞、某球団の新監督に言ってやりたいです(血涙)

もうどれもカッコ良すぎるセリフばかりです。

野球アニメ(漫画)の異端児『ONE OUTS』

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正直なところ、このアニメではかなり破天荒な展開がなされます。

  • チームぐるみで球場をイカサマスタジアムにしていたり
  • 土砂降りの中、渡久地に失点させるためだけに試合が続行されたり

他にもいろいろと…。

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何より、ありとあらゆる回転のストレートで打者の裏をかき続けて高笑いする渡久地の存在、などなど。

これでプロ野球をリアルに描いている、なんてことはとてもいえないのですが、それでも、野球をスポーツとしてではなく、「勝負事」として描ききったことは大変おもしろい試みでした。

実際、プロ野球の世界でも、優勝するチームというのは抜け目がないし、戦力はあってもなぜかBクラスのチームというのは、相手の隙に付けこんだり、ここぞというところで「何をすれば勝てるのか」という目的意識を選手が把握できておらず、ただ、いいプレーをする、ヒット数をかせいでるだけ、ということがままあります。

  • 打率
  • 防御率
  • 本塁打数

それだけが野球じゃないんだなあ、ということで、長年のプロ野球ファンとしてもこの作品、基本、荒唐無稽のホラ話とわかりつつも、こういう抜け目のなさが我が球団にも欲しいなあ、と思いました。

いやまあ、ここまで極悪人でなくてもいいんですが……

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ましてマウンドに立つのは「カイジ」ではなく「アカギ」モードの萩原聖人。

すべてを見透かし、始終楽勝モードで振る舞いますので、ハラハラドキドキよりも、主人公が無双するアニメが観たい方には、目新しい勝負モノ作品としても、お勧めです!

また、プロ野球ファンの方にとっても、野球観戦の目が少し変わるかもしれませんね。

特に今シーズンのセ・リーグは、得失点差、防御率12球団1位のチームがなぜか順位は低迷、借金していることもありますし「勝つ」とはなんなのかをアカギの口調で言われてみると、ゲームを見る目が変わってくるでしょう。

もっと、もっとプロ野球をおもしろく!
(いや、実際に今、おもしろくなってますね、数字と順位のアンバランスで)

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