Overflowのアダルトゲーム『SchoolDays』は、2005年4月28日に発売された。略称は「スクイズ」。
主人公とメインヒロイン2人を中心にした三角関係とその末路が描かれた内容となっている。
2007年7月から同年9月まで、独立UHF局などで全12話が放送された。
目次
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あらすじ
榊野学園高等学校へ通う少年・伊藤誠(いとう まこと)は、以前から登校時に時々同じ電車へ乗る隣のクラスの少女・桂言葉(かつらことのは)のことを気に掛けていた。
ある日、誠は学園に伝わる「好きな相手を携帯電話の待ち受け画面にして、3週間隠し通したら想いが叶う」というおまじないを実行したが、同じクラスで隣の席の少女・西園寺世界(さいおんじせかい)に、わずか1日で見つかってしまう。
そのお詫びに世界は誠と言葉との仲を取り持つということになったわけだが・・・
キャラクター紹介
伊藤 誠(いとう まこと)
榊野学園1年3組。両親は離婚済み。
流されやすく優柔不断で無責任のクズ男。
「マメなのは料理とベッドの中だけですから」「性豪ぶりが何処まで広がっていくか」と述べられている。
西園寺 世界(さいおんじ せかい)
榊野学園1年3組。伊藤誠のクラスメートで母と2人で暮らし。
気さくで明るい性格と明瞭な口調から多くの友人を持つクラスのムードメーカーだったが、略奪愛のかなりの嫌われ者ヒロインへ。精神面の弱さが課題。
「黙っていればかわいい」タイプ。
桂 言葉(かつら ことのは)
榊野学園1年4組。趣味は読書・映画
アニメキャラインドア派特有の虚弱体質で男性恐怖症。
物腰低く大人しく、お嬢様タイプの女の子
清浦 刹那(きようら せつな)
榊野学園1年3組。クラス委員を務める。世界の親友かつ幼馴染。
無表情の可愛くない小学生と間違われるが、実は感情は非常に豊かな童顔な少女。
実は自らも密かに誠へ想いを寄せている。
加藤 乙女(かとう おとめ)
榊野学園1年4組。誠とは中学時代からの友人。
告白できる勇気がない癖に、邪魔をする陰険女子。
オーバーフローが行ったキャラクター人気投票
好きなキャラトップ10
キャラ 得票数 得票率
1位 桂 言葉 1746 46.86%
2位 清浦 刹那 563 15.11%
3位 西園寺 世界 401 10.76%
4位 桂 心 161 4.32%
5位 加藤 乙女 125 3.35%
6位 きも河原木 113 3.03%
7位 Niceboat. 89 2.39%
8位 黒田 光 64 1.72%
9位 桂 言葉(ヤンデレ覚醒形態) 63 1.69%
10位 伊藤 誠 42 1.13%
トップはある程度予想できたとして、10位に誠がいることが・・・
キャラクターがそもそもそんなに多くないから仕方ないが、「誠しね」はやっぱり言いたくなりますねw
嫌いなキャラトップ10
キャラ 得票数 得票率
1位 伊藤 誠 1334 38.50%
2位 西園寺 世界 707 20.40%
3位 澤永 泰介 334 9.64%
4位 甘露寺 七海 144 4.16%
5位 桂 言葉 124 3.58%
6位 小渕 ・小泉・森の3人組 83 2.40%
7位 TV放送しなかった地上波局 63 1.82%
8位 主に誠だけど言葉以外全て 59 1.70%
9位 Niceboat.、加藤 乙女 53 1.53%
10位 事件を関連付けようとする世間 52 1.50%
西園寺世界と不人気部門でぶっちぎりのワンツーフィニッシュ(1位誠、2位世界)を飾るという不名誉な記録の誕生。
さすが悪名高き主人公としか言いようがないだろう。
それにしても、西園寺世界は好きなキャラと嫌いなキャラ両方ともトップ3位に入っているが、獲得票からみるに、好きな人もいるけど、嫌いな人の方が多いという感じか。
まぁ悪役がトップ2を占めるのは当然と言えば当然。
最終話地上波での放送休止
最終話放送予定日の前日に、京都府で少女が警察官の父親の首を斧で切りつけ殺害するという事件(京田辺警察官殺害事件)が発生したため、アニメ最終回が一部地域で放送中止となった。
最初に放送されるはずであったtvk(テレビ神奈川)では、「都合により、番組を変更してお送りしています」とのテロップとともに城やボートを映した環境映像が代わりに流され、その中でボートがソグネ・フィヨルドを航行しているときのキャプチャ画像が外国の匿名掲示板4chanに投稿されて「Nice boat.」というコメントが付いた。これが話題となり、ネット上で広がっていった。
結局、地上波の全局で放送が休止され、そのまま実質上の打ち切りとなった。その際、マスコミにも大きく取り上げられたため、その内容が話題となった。
最終回延期と放送時の某掲示板の反応
最終回延期決定時は「ふざけんな!」「何故、延期した!」「事件とスクイズは関係ないだろ」などテレビ局側への誹謗中傷が相次いだ。
がっ!最終話が放映されると状況は一変。
- 「いろいろガキ臭い事言ってすいませんでした」
- 「局の判断は妥当」
- 「こんなもの地上波で放送できる訳ないだろ常識的に考えて」
等々テレビ局側の良心的な配慮を賞賛する書き込みが多く見られた。
テレビ神奈川がスクイズ伝説を作り上げたと言っても過言ではない。
そもそも最終回をご覧になった人はわかるとは思うが、こんなグロデスクな最終回を地上波で放送しようと思ってたのがそもそもの間違いだと思うが、京田辺警察殺害事件が起きてなかったら放送してたのか気になる所でもある。
個人評価
王道の恋愛ものではなく斬新ですが、良いイメージを大半の人は持っていないでしょう。私も見ている最中は「なんやコイツら、クズの集まりか」と思っていました。
しかし後々考えてみると、現実の人間心情をリアルに最低に表現しているのではないかと思いました。
主人公は動物としての本能から快楽を求める普通の人間。メインヒロインは好きな男のためには手段を選ばない強欲女。サブヒロインも本能のままに行動しています。
もし男が主人公みたいに、可愛い女性に囲まれた生活の中で好意を寄せられたら「誰とでもいいからやりたい」と思うのは男の本能ではないでしょうか?
このように、現実の人間が思いそうな心情をリアルに、最低に表現したものをキャラにしたのだと思います。
現実的にも起こり得る内容であり、このような悲劇を現代社会で生まないようにも、反面教師として、浮気はせずに、純粋な恋愛をしてほしいという作者の思いがこの作品を作り上げたのではないかと思います。
人類がこのような過ちを犯さないためにも、是非ともみるべき作品だと私は満を持して推薦いたします。
恐ろしい、その衝撃の最終回がこちら
とにかくこれが地上波で放送されていた事実がいまだに信用できないw
そんな衝撃的な展開ですね。
気になる方はDVDなどでチェックしてみて下さい。